TANBAの九人展Ⅵ -丹波の自然に抱かれて-
TANBA: Nine Potters VI — Embraced by the Nature of Tanba —

| 会期 Schedule |
令和8年6月16日(火)~6月21日(日) June 16 - June 21, 2026 |
| 開廊時間 Opening Hours | 午前11時~午後7時まで[最終日6月21日(日)は午後5時まで] 会期中無休 Open daily 11 am to 7 pm except for June 21, when the gallery will close at 5 pm. |
| 出品作家 Artist | 市野秀作 Ichino Shuusaku 市野信水 Ichino Shinsui 市野雅彦 Ichino Masahiko 今西公彦 Imanishi Masahiko 大西雅文 Oonishi Masafumi 清水圭一 Shimizu Keiichi 清水 剛 Shimizu Takeshi 清水万佐年 Shimizu Masatoshi 仲岡信人 Nakaoka Nobuhito (五十音順) |
| ご紹介文 Introduction |
生物学者の今西錦司は「自然は完成しているがゆえに、にわかには変わらない」という。 中国陶磁は左右対称で完成された美を表現しているが、それに対して、朝鮮陶磁は不完全な美と言われている。 日本のやきものは、その不完全な美の線上にあるが、今西の『私の自然観』を読んで完成された自然の美だと知った。 月の満ち欠けを例に出すまでもなく、自然の美はどんなかたちであっても凛としている。 それは、自然として完成されたかたちだからだろう。
市野秀作の《丹波灰釉茶碗》は、砂混じりの荒い丹波の原土を用いて、刳貫(くりぬき)技法で成形している。 藁灰と灰釉を吹き付け、穴窯で三日四晩焼くと、自然釉によって土肌と釉薬が織りなす見事な景色が生まれる。 見込みの景色も、高台の景色も共に魅力的である。
市野信水の《引出黒茶盌》は、加茂川石(京都加茂川の上流で採取される鉄分を多く含んだ赤褐色の石で、黒楽の原料として用いられる)を使って、小さな炭窯で、焼成中に引き出したもの。 釉を刷毛で塗った刷毛跡も面白く、掌(たなごころ)にぴったり収まる沓形茶盌である。
市野雅彦にとって、土は単なる素材ではなく、人生の長い時間が積み重なって、目には見えない記憶がかたちとなっているという。 何回も焼き重ねることで、作為を超えた自然な表情の《層》が生まれる。 《層》には大病から十五年経った、市野の年輪が刻まれている。
今西公彦の《黒丹波刳貫茶盌》は、山土と砂気の多い土を合わせて、刳貫技法で成形した茶盌である。 その豪快な造形は、古い窯跡がある山城の石垣をイメージしたもの。 古城の石垣を眺めていると、アートだと思う時がある。 今西の繊細な感性から生まれた傑作である。
大西雅文の《赤丹波船徳利》は、江戸時代の船徳利を写したものだが、成形後に顔料を塗り、竹を用いて焼成すると、その竹の灰の効果によって、正面に見られるような自然な表情や裏面に見られるような赤味のある表情が生まれる。 前人未踏の赤丹波の誕生である。
清水圭一の《タンバ ハナノウツワ》は、前後左右にくねったかたちを手捻りで成形した花器である。 アンバランスでありながら、安定したかたちに仕上げているため、見る角度によって表情が異なる。 丹波土の力強さを独自の造形で表現した力作である。
清水 剛の《塩窯茶盌》は、登り窯で1,230度以上の高温で二日半じっくり焼成した茶盌。 塩窯の技法によって生まれた、独特な風合いと美しい青色の輝きが魅力的である。 この茶盌は、呉須の塗り方によって生まれた、流れるような模様がなんとも自然でいい。
清水万佐年の《蛇式窯変茶碗》は丹波の赤土と磁土をブレンドした土を使い、赤松、雑木、竹などを用いて蛇窯で焼成した茶碗。 赤褐色に窯変した土肌に薄黄色の灰釉が掛かり、所々に釉流れが見られる。 この茶碗は、釉模様と緊張感あるラインが見どころである。
仲岡信人の《炭化香炉「無窮(むきゅう)」》は、半円を繋ぎ合わせた球体に、小さな円形の摘みと双耳が付けられている。 炭化によって黒く焼けた部分と、赤くほんのりと発色した部分が、その造形と共に宇宙空間をイメージし、「無窮」というタイトルが無限の空間を語っている。
森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事) |
| 略歴 Biography | ▶ 市野秀作[省三窯] Ichino Shusaku 昭和61年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成21年 龍谷大学 卒業 平成22年 京都府立陶工高等技術専門校 卒業 平成27年 第62回 日本伝統工芸展 入選(以降、入選多数)、第5回 神戸ビエンナーレ「現代陶芸コンペティション」大賞 平成29年 第46回 日本伝統工芸近畿展 日本工芸会近畿支部長賞、第7回 菊池ビエンナーレ 入選(令和元年、令和3年、令和5年、令和7年) 令和3年 第38回 田部美術館「茶の湯の造形展」秀美賞 令和4年 第51回 日本伝統工芸近畿展 日本伝統工芸近畿賞 令和6年 備前現代陶芸ビエンナーレ 入選 現在、日本工芸会 正会員 ▶ 市野信水[信水窯] Ichino Shinsui 昭和32年 兵庫県丹波立杭に初代信水の長男として生まれる 平成元年 日本伝統工芸展 初入選 平成14年 二代「市野信水」を襲名 平成30年 伝統工芸士 認定 全国各地で個展開催 現在、日本工芸会 正会員 ▶ 市野雅彦[大雅工房] Ichino Masahiko 昭和36年 兵庫県丹波篠山市に生まれる 平成18年 日本陶磁協会賞 平成22年 現代の茶−造形の自由 (菊池寛美記念 智美術館、東京)、現代工芸への視点−茶事をめぐって (東京国立近代美術館工芸館) 平成23年 兵庫県文化賞 平成27年 市野雅彦−軌跡、丹波にて (兵庫陶芸美術館) 平成28年 うつろのかたち−市野雅彦・陶展UTUWA (パラミタミュージアム、 三重)、土のおもむくまま−市野雅彦展 (LIXILギャラリー、東京)、近代工芸と茶の湯㈼(東京国立近代美術館工芸館) 平成29年 三越美術110周年HORPS次世代百選展 (日本橋三越本店) 令和2年 国立工芸館石川移転開館記念展 −工の芸術−素材・わざ・風土 (国立工芸館、 石川) 令和3年 丹波からTAMBAヘ−市野雅彦展(緑ヶ丘美術館、奈良) ▶ 今西公彦[宮ノ北窯] Imanishi Masahiko 昭和46年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成7年 京都市立工業試験場 修了。京都 岡本 彰氏宅にて内弟子となる 平成12年 丹波に帰り作陶をはじめる 平成13年 三田市にて築窯 平成22年 篠山市立杭に移る 令和5年 祈 時を超え、つながる「痕跡の美」 丹波 今西公彦展(緑ヶ丘美術館、奈良) 令和6年 大徳寺 玉林院にて個展 令和7年 姫路城茶室 鷺庵にて個展 各地にて個展 ▶ 大西雅文[丹文窯] Oonishi Masafumi 昭和55年 丹文窯4代目 長男として生まれる 平成12年 大阪芸術短期大学部 デザイン美術科工芸専攻 卒業、愛知県瀬戸市 加藤裕重氏(霞仙陶苑)に師事 平成16年 立杭 丹文窯にて、作陶を始める 平成17年 加古川百貨店にて初個展 その他、個展グループ展多数 ▶ 清水圭一[かねと窯] Shimizu Keiichi 昭和37年 兵庫県丹波立杭に生まれる 昭和59年 家業かねと窯にて作陶を始める 平成14年 兵庫県芸術奨励賞 平成18年 第2回 菊池ビエンナーレ 奨励賞 平成22年 茶の湯の造形展 優秀賞 令和6年 兵庫県文化功労者表彰、備前・現代陶芸ビエンナーレ 審査員特別賞 ▶ 清水 剛[俊彦窯] Shimizu Takeshi 昭和50年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成11年 京都市立芸術大学 工芸科 卒業、陶芸家 今井政之・眞正氏に師事 平成29年 兵庫県芸術奨励賞 平成30年 現代茶陶展TOKI織部優秀賞(岐阜県土岐市)、美濃茶盌展 金賞(岐阜県多治見市) 令和元年 現代茶陶展TOKI織部優秀賞(岐阜県土岐市) 令和5年 現代茶陶展TOKI織部優秀賞(岐阜県土岐市) 令和6年 現代茶陶展TOKI織部優秀賞(岐阜県土岐市)、美濃茶盌展 金賞(岐阜県多治見市) ▶ 清水万佐年[千代市陶房] Shimizu Masatoshi 昭和59年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成20年 京都府立 陶工高等技術専門学校 卒業、京都 市川博ー氏に師事 平成22年 丹波立杭に戻る 平成23年 高島屋 京都店 美術工芸サロンにて初個展(平成26年、令和5年) 平成29年 ギャラリーとべとべくさにて個展(平成29年〜令和4年、令和6年) 令和元年 第36回 田部美術館 茶の湯の造形展 奨励賞 令和7年 日本橋三越本店アートスクエアにて個展 ▶ 仲岡信人[信凜窯] Nakaoka Nobuhito 昭和52年 大阪府に生まれる 平成8年 高等学校卒業後、丹波焼作家 西端 正氏に師事 平成13年 京都市工業試験場 陶磁器科 修業 平成18年 篠山市立杭にて独立 平成25年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞(島根県)、神戸ビエンナーレ2013 現代陶芸コンペティション 準グランプリ、現在形の陶芸 萩大賞展Ⅲ 佳作 平成29年 現代茶陶展 入選(同 平成31年、令和7年)(岐阜県土岐市) 平成31年 日本陶磁器協会奨励賞 関西展 入選 令和元年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 優秀賞 令和3年 笠間陶芸大賞展2021 入選 |
| 作家在廊日 Date Artist in Gallery | 市野秀作 6月17日(水)~19日(金) 市野信水 6月17日(水)~19日(金) 市野雅彦 6月17日(水)~19日(金) 今西公彦 6月17日(水)、19日(金) 大西雅文 6月18日(木)~20日(土) 清水圭一 6月18日(木)~20日(土) 清水 剛 6月17日(水)~19日(金) 清水万佐年 6月17日(水)~19日(金) 仲岡信人 6月16日(火)~17日(水)、19日(金) 6月16日(火) 仲岡信人 6月17日(水) 市野秀作、市野信水、市野雅彦、今西公彦、清水 剛、清水万佐年、仲岡信人 6月18日(木) 市野秀作、市野信水、市野雅彦、大西雅文、清水圭一、清水 剛、清水万佐年 6月19日(金) 市野秀作、市野信水、市野雅彦、今西公彦、大西雅文、清水圭一、清水 剛、清水万佐年、仲岡信人 6月20日(土) 大西雅文、清水圭一 |
| 出品作品 Exhibited Works | 茶碗、茶入、茶器、水指、花入、掛花入、香合、香炉、蓋置、水滴、菓子切、徳利、片口、ぐい呑、湯呑、銘々皿、オブジェなど |
| 特別茶会 Tea Party | ▶ 記念茶会「TANBA」のご案内 柿傳ギャラリーの上にある新宿 柿傳の茶室にて、本展の記念茶会「TANBA」を開催致します。 席主は本展の出品作家の市野雅彦、今西公彦、清水剛、清水万佐年、仲岡信人が皆様をお迎え致します。 茶会に参加された事のない初心の方も大歓迎ですので、どうぞお気軽に、丹波ゆかりのお道具で、水無月の一服の茶をお楽しみ頂ければ幸いです。 皆様からのお申込をお待ち申し上げております。 ・日時 6月17日(水) 11:00席入、13:00席入の二席 ※ 席入15分前まで受付・寄付(7階)に集まりください。 ・席主 出品作家一同 [当日は、市野雅彦、今西公彦、清水剛、清水万佐年が皆様をお迎え致します。] ・場所 新宿 京懐石 柿傳(東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル) 受付・寄付「安与ホール(7階)」 ↓ 薄茶席「残月亭(9階)」 ↓ 点心席「古今サロン(6階)」 ・点心 お食事の内容は、小向付、水無月の旬菜を盛り込んだ縁高、煮物椀、ご飯と香の物です。 もちろん、美味しい日本酒もふんだんにご用意しております。 ・会費 7,000円(税込) 当日、受付(安与ホール 7階)にて申し受けます。 ※ 恐れ入りますが、現金のお支払いのみとさせて頂いております。 ・服装 お楽な格好で、ご自由にどうぞお出掛け下さい。 ・所要 1時間45分〜2時間程度 ・申込 参加ご希望の方は、下記のボタンからお申し込み下さいませ。 ・ お問合せ先 TEL 03-3352-5118 /FAX 03-5269-0335 MAIL gallery@kakiden.com 電話は11時~19時受付(ギャラリー休廊日を除きます) ▸お申込みはこちら |
| DM | この展覧会のDMを見る(PDF) |
| 展示風景動画 Exhibition Scenery Video | |
| 展示風景写真 Exhibition Scenery Photo | |
| 弊廊での 展覧会実績 Exhibition Archives |
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| 主な出品作品 Main Exhibited Works |
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No.20ご売約済 Sold Out
| 作家名 | 市野信水 |
| 作品名 | 古丹波写水指 |
| 価格 | 税別25万円 (税込275,000 円) |
| 箱 | 桐箱付 (後日) |
| 寸法 | W 24.5 × D 19.0 × H 15.3 (㎝) |
No.37
| 作家名 | [左] 市野雅彦 [中] 市野秀作 [右] 市野信水 |
| 作品名 | [左] 盃【ご売約済】 [中] 丹波徳利 [右] 引出黒ぐい呑 |
| 価格 | [左] 税別2万円 (税込22,000 円) [中] 税別1万7千円 (税込18,700 円) [右] 税別1万5千円 (税込16,500 円) |
| 箱 | [左] 桐箱付 (後日) [中] 桐箱付 [右] 桐箱付 (後日) |
| 寸法 | [左] W 6.7 × D 6.8 × H 6.0 (㎝) [中] Φ 9.8 × H 12.8 (㎝) [右] W 7.5 × D 7.0 × H 5.0 (㎝) |
No.38
| 作家名 | [左] 大西雅文 [中] 清水圭一 [右] 今西公彦 |
| 作品名 | [左] 赤丹波ぐい呑【ご売約済】 [中] 徳利 [右] 丹波刳貫酒呑 |
| 価格 | [左] 税別1万2千円 (税込13,200 円) [中] 税別3万5千円 (税込38,500 円) [右] 税別2万5千円 (税込27,500 円) |
| 箱 | [左] 桐箱付 [中] 桐箱付 [右] 桐箱付 (後日) |
| 寸法 | [左] W 7.2 × D 6.6 × H 4.6 (㎝) [中] W 10.0 × D 9.9 × H 14.3 (㎝) [右] Φ 7.3 × H 6.2 (㎝) |
No.39
| 作家名 | [左] 仲岡信人 [中] 清水 剛 [右] 清水万佐年 |
| 作品名 | [左] 虹彩ぐい呑【ご売約済】 [中] 丹波敲紋瓶子 [右] 蛇式朱土盃【ご売約済】 |
| 価格 | [左] 税別1万2千円 (税込13,200 円) [中] 税別2万4千円 (税込26,400 円) [右] 税別1万4千円 (税込15,400 円) |
| 箱 | [左] 桐箱付 [中] 桐箱付 (後日) [右] 桐箱付 |
| 寸法 | [左] Φ 6.8 × H 4.9 (㎝) [中] W 8.3 × D 7.8 × H 14.6 (㎝) [右] W 7.9 × D 7.5 × H 4.8 (㎝) |
販売方法につきまして
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- DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
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- 実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
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- 皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。





