TANBA 9人の作家による茶陶展 Ⅳ ー風をおこすー
4th Exhibition of Tea Ceremony Ceramics by Tamba Potters: Breathing New Life into Clay
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| 会期 Schedule |
令和4年6月14日(火)~6月20日(月) June 14 - June 20, 2022 |
| 開廊時間 Opening Hours | 午前11時~午後7時まで(最終日の6月20日は午後5時まで) 会期中無休 Open daily 11 am to 7 pm except for June 20, when the gallery will close at 5 pm. |
| 出品作家 Artist | 市野信水 Ichino Shinsui 市野雅彦 Ichino Masahiko 今西公彦 Imanishi Masahiko 大上伊代 Ohgami Iyo 大西雅文 Oonishi Masafumi 加古勝己 Kako Katsumi 清水 剛 Shimizu Takeshi 仲岡信人 Nakaoka Nobuhito ピーター・ハーモン Peter Hamann (五十音順) |
| ご紹介文 Introduction |
竹と漆の造形作家・池田巌氏は、「芸術には『風』が大切である」と言っています。 そして「広範に考えるならば人生は各々の生き方の『風』を掴むためにあるようなものではないか。 『風』に現れるものは、そのひとの哲学であり、思想でもある」と語っています。
私は、陶芸の思想は、その素材の中に存在すると思っています。 素材の中に宇宙の摂理があり、その宇宙の摂理に逆らわずものを創造しようというのが、日本人の思想です。 宮大工が鉋(かんな)がけした木材は水をはじくと言います。 木の生命を活かすという日本の宮大工の思想が、鉋がけの技術の中には秘められています。 イタリア盛期ルネッサンス期の彫刻家であり、画家であり、建築家でもあったミケランジェロは「どんな石も塊の内部に彫刻を秘めている。それを発見するのが彫刻家の仕事だ」と言っています。 また、彫刻家のイサム・ノグチは「大切なのは、意識や人智を超えた内部から生まれる真実を如何にするどくとらえ、表現できるかである」と言っています。
第Ⅳ回展のサブタイトルを「風をおこす」とした理由には、「丹波の風をおこす」という意味と同時に、各人が自身の「作風を確立する」という意味も込められています。
今回、所要があって清水一二氏が参加されていませんので、九人の作家による茶陶展となりました。それでは、九人の作品をご紹介します。
「柿の蔕」とは、茶碗を伏せて置いた形が「柿の蔕」に似ているところから、付けられた名前です。 市野信水氏の《丹波柿の蔕茶盌》は、褐色の素地に薄い透明釉が掛かり、独特の景色を成しています。 水分を含ませると地肌が生き生きと輝き、様相が変化します。それも《柿の蔕茶盌》の魅力のひとつです。
市野雅彦氏は、平成17年頃から丹波の土が持つ個性を生かした作品を目指すようになりました。 《丹波赤ドベ埦》は、そうした彼の思いから生まれた作品です。 丹波篠山の弁天の田土を用いて、赤ドベで化粧掛けした個性ある茶碗です。 田土に含まれる黒い粒々が、独特な風合いを醸し出しています。
「vessel」とは、容器、器という意味ですが、船、船舶という意味もあるようです。 今西公彦氏の《vessel》は、伝統的な丹波の焼締め陶ですが、風船のように膨らむフォルムが魅力的です。 内部の空気が漏れないように、口を小さくすぼめていますが、内部に充満する空気を感じさせる緊張感のある造形です。
大上伊代さんは、日本の縁起物や妖怪などに着想を得た「おどろかわいい」人形で、いまもっとも注目される作家です。 その作品は、年々進化を見せて高い評価を得ています。 今回の《菓子器 龍》は、背中の部分が菓子器となっていますが、龍のからだに描かれた朱色の火焔がとても印象的な作品です。
大西雅文氏の《丹波船徳利》は、江戸時代の丹波徳利に着想を得た作品ですが、船徳利だけにとても安定感のある造形です。 それが、この作品の魅力のひとつです。 もうひとつの魅力は、表面の丹波らしい光沢のある赤褐色の土肌と、裏面の灰が降り幾筋もの釉流れを見せる表裏の景色の対比です。
灰粉引とは黒っぽい胎土に白化粧土(灰釉)を掛けたものを言いますが、加古勝己氏の《灰粉引茶碗》の場合は灰被り粉引を指すようです。 手びねりで成形したあと、外側に縦の鎬(しのぎ)を入れ、大胆に指跡を残して景色を成しています。 白化粧の上に灰が被り、加古氏ならではの独自の美意識を表現しています。
清水剛氏の《塩窯水指》は、側面に付けられた小さな耳がとても魅力的です。 それは取って付けたような耳ではなく、水指の側面から生えてきたような自然な耳です。 器全体に二種類の呉須を掛けることで、青い釉色の上を、さらに濃い釉薬が流れて、清水氏ならではの独特な景色を生み出しています。
秋になると山椒の実が弾け、中から黒い種が露出します。 仲岡信人氏の《炭化金彩香炉》は、そんな割山椒のような形の香炉です。 作家に聞くと、植物の生命感を表現した形とのことです。 赤褐色の土肌と黒褐色の焦げのコントラストが面白く、炭化した香炉の蓋の部分には金彩が塗られています。
ピーター・ハーモン氏は、すでに30年近く「藪内流」の茶の湯を学んでおられます。 日々の生活の中で茶の湯を実践しながら、作陶に専念されています。 《青白磁遊び網代文五方水指》は、五方に面取りされた青白磁の水指ですが、その胴には、上下の余白を生かしながら網代文が彫られています。
森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事) |
| 略歴 Biography | ▶市野信水 Ichino Shinsui 昭和32年 兵庫県丹波立杭に初代信水の長男として生まれる 平成元年 日本伝統工芸展 初入選 平成14年 二代「市野信水」を襲名 平成30年 伝統工芸士 認定 全国各地で個展開催 現在、日本工芸会 正会員 ▶市野雅彦 Ichino Masahiko 昭和36年 兵庫県篠山市に生まれる 平成11年 日本の工芸「今」百選展(三越エトワール、パリ・フランス 他) 平成18年 日本陶磁協会賞 平成22年 現代の茶-造形の自由(菊池寛美記念 智美術館、東京) 現代工芸への視点-茶事をめぐって(東京国立近代美術館工芸館) 平成23年 兵庫県文化賞 平成27年 市野雅彦‐軌跡、丹波にて (兵庫陶芸美術館) 平成28年 うつろのかたち-市野雅彦・陶展UTUWA (パラミタミュージアム、 三重) 土のおもむくまま-市野雅彦展 (LIXILギャラリー、東京) 近代工芸と茶の湯Ⅱ(東京国立近代美術館工芸館) ▶今西公彦 Imanishi Masahiko 昭和46年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成7年 京都市立工業試験場 修了。京都 岡本 彰氏宅にて内弟子となる 平成12年 丹波に帰り作陶をはじめる 平成13年 三田市にて築窯 平成22年 篠山市立杭に移る 各地にて個展 ▶大上伊代 Ohgami Iyo 昭和62年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成22年 京都市立芸術大学 陶磁器専攻 卒業 平成23年 丹波焼・大熊窯にて作陶を始める 平成27年 神戸ビエンナーレ2015現代陶芸コンペティション 入選 平成28年 進行形・女子陶芸Ⅱ(茨城県陶芸美術館) 令和元年 いきもの狂騒曲-陶芸フィギュアの現在-(茨城県陶芸美術館) 令和3年 豊かなる茶陶(茨城県陶芸美術館) ▶大西雅文 Oonishi Masafumi 昭和55年 丹文窯4代目 長男として生まれる 平成12年 大阪芸術短期大学部 デザイン美術科工芸専攻 卒業 愛知県瀬戸市 加藤裕重氏(霞仙陶苑)に師事 平成16年 立杭 丹文窯にて、作陶を始める 平成17年 加古川百貨店にて初個展 その他、個展グループ展多数 ▶加古勝己 Kako Katsumi 昭和40年 京都市生まれ 昭和61年 嵯峨美術短期大学 陶芸科 卒業 平成3年 兵庫県西脇市にて作陶を始める 平成6年 京都工芸ビエンナーレ展 優秀賞 平成16年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞(島根県) 平成17年 兵庫県篠山市上筱見にて作陶活動を始める 平成21年 菊池ビエンナーレⅢ 入選(智美術館) 平成22年 現代茶陶展 奨励賞(岐阜県土岐市) 平成23年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 奨励賞(島根県) ▶清水 剛 Shimizu Takeshi 昭和50年 兵庫県丹波立杭に生まれる 平成11年 京都市立芸術大学 工芸科 卒業、陶芸家 今井政之・眞正氏に師事 平成21年 神戸ビエンナーレ2009 現代陶芸展 奨励賞(平成23年同賞) 平成27年 外務省派遣事業により渡加(オタワ・バンクーバー) 平成29年 兵庫県芸術奨励賞 平成30年 現代茶陶展 優秀賞(岐阜県土岐市) 美濃茶 展 金賞(岐阜県多治見市) 令和元年 現代茶陶展 優秀賞(岐阜県土岐市) ▶仲岡信人 Nakaoka Nobuhito 昭和52年 大阪に生まれる 平成8年 高等学校卒業後、丹波焼作家 西端 正氏に師事 平成13年 京都市工業試験場 陶磁器科 修業 平成18年 篠山市立杭にて独立 平成25年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞(島根県) 神戸ビエンナーレ2013 現代陶芸コンペティション 準グランプリ 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅲ 佳作 平成29年 現代茶陶展 入選(同 平成31年、令和2年)(岐阜県土岐市) 平成31年 日本陶磁器協会奨励賞 関西展 入選 令和元年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 優秀賞 令和3年 笠間陶芸大賞展2021 入選 ▶ピーター ・ハーモン Peter Hamann 昭和31年 アメリカ・ネブラスカ州生まれ 昭和53年 グレースランド大学 美術科 卒業 昭和56年 来日 昭和60年 滴翠美術館 付属陶芸研究所専攻科 卒業 昭和63年 篠山市に開窯 日本伝統工芸展、日本陶芸展、田部美術館大賞 茶の湯の造形展等入選・入賞多数 現在、日本工芸会 正会員 |
| 作家在廊日 Date Artist in Gallery | 市野信水 6月16日(木) 市野雅彦 6月14日(火)~15日(水) 今西公彦 6月16日(木) 大上伊代 6月14日(火) 大西雅文 6月14日(火) 加古勝己 6月16日(木)~17日(金) 清水 剛 6月16日(木)~17日(金) 仲岡信人 6月16日(木)~17日(金) ピーター・ハーモン 6月14日(火)~18日(土) 6月14日(火) 市野雅彦、大上伊代、大西雅文、ピーター・ハーモン 6月15日(水) 市野雅彦、ピーター・ハーモン 6月16日(木) 市野信水、今西公彦、加古勝己、清水 剛、仲岡信人、ピーター・ハーモン 6月17日(金) 加古勝己※15時まで、清水 剛、仲岡信人、ピーター・ハーモン 6月18日(土) ピーター・ハーモン ※ 恐れながら、コロナ禍の影響で、変更になる可能性がございます。 |
| 展示風景動画 Exhibition Scenery Video | |
| 展示風景写真 Exhibition Scenery Photo | |
| 弊廊での展覧会実績 Exhibition Archives |
令和2年6月16日(火)~6月22日(月)
平成30年6月5日(火)~6月11日(月)
平成28年6月4日(土)~6月10日(金)
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| 主な出品作品 Main Exhibited Works |
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| 作家名 | 大上伊代 |
| 作品名 | 【抽選販売】菓子器 龍 |
| 価格 | 税別18万円 (税込198,000 円) |
| 箱 | 桐箱付(後日) |
| 寸法 | W24.5 × D15.0 × H17.5(㎝) |
| 作家名 | ピーターハーモン |
| 作品名 | 青白磁風の道茶碗 |
| 価格 | 税別12万円 (税込132,000 円) |
| 箱 | 桐箱付(後日) |
| 寸法 | W 14.2 × D 14.2 × H 7.0 (㎝) |
| 作品名 | [左]彩色灰釉金彩ぐい呑/仲岡信人【ご売約済】 [中]粉引片口/加古勝己【ご売約済】 [右]赤ドベ盃/市野雅彦 |
| 価格 | 税別8千5百円 (税込9,350 円) 税別1万6千円 (税込17,600 円) 税別3万円 (税込33,000 円) |
| 箱 | 桐箱付 桐箱付(後日) 桐箱付(後日) |
| 寸法 | Φ 7.1 × H 5.0 (㎝) W 11.7 × D 11.7 × H 9.0 (㎝) W 7.7 × D 6.8 × H 5.0 (㎝) |
| 作品名 | [左]赤丹波寄土造ぐい呑/大西雅文 [中]丹波海鼠窯変徳利/今西公彦 [右]ぐい呑み(柿の蔕)/市野信水 |
| 価格 | 税別1万1千円 (税込12,100 円) 税別3万5千円 (税込38,500 円) 税別1万5千円 (税込16,500 円) |
| 箱 | 桐箱付 桐箱付(後日) 桐箱付(後日) |
| 寸法 | W 7.5 × D 7.5 × H 5.5 (㎝) W 6.8 × D 6.8 × H 13.4 (㎝) W 7.3 × D 6.8 × H 3.8 (㎝) |
販売方法につきまして
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- DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。概ね、会期初日の二十日前頃にお客様へDMを発送し、ほぼ同時期に当サイトに情報をアップしております。
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- 実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
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- 皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。



