今後の展覧会

TANBAの八人展 V ー造形と素材ー

会期
Schedule
令和6年6月14日(金)~6月20日(木)
June 14 - June 20, 2024
開廊時間
Opening Hours
午前11時~午後7時まで[最終日6月20日(木)は午後5時まで]
会期中無休
Open daily 11 am to 7 pm except for June 20, when the gallery will close at 5 pm.
出品作家
Artist
市野信水 Ichino Shinsui
市野雅彦 Ichino Masahiko
今西公彦 Imanishi Masahiko
大西雅文 Oonishi Masafumi
加古勝己 Kako Katsumi
清水 剛 Shimizu Takeshi
仲岡信人 Nakaoka Nobuhito
ピーター・ハーモン Peter Hamann
(五十音順)
ご紹介文
Introduction

器からオブジェまで、何でもありの現代陶芸の中にあって、いま求められるものは何かと考えたとき、それは「人間性の深さ」ではないかと思います。

あらゆる技術を駆使して、様々な造形作品が表現されていますが、その作品に「人間性の深さ」がなければ、それは単なる流行でしかなく、すぐに飽きられてしまうでしょう。

 

茶の湯の世界では、土味や焼味といった素材そのものの持つ魅力が鑑賞されますが、それは単に表面的な鑑賞を言うのではなく、長い歴史の中で日本人が磨き上げてきた自然に対する感性から生まれたものです。

造形に素材の魅力が加わって、新しい丹波が生まれました。

 

今回の展覧会では、丹波の静と動という二つの面が表現されています。

是非、会場にお運び下さい。

 

市野信水氏の《丹波耳付水指》は、裾から口辺にやや広がったシンプルな楕円形の水指で、小さな丸い耳が左右の上部に付いています。

半地下式の窖窯によって生まれた丹波の緋色と焦げが一体となって、ほんのりとした土味、焼味を醸し出しています。

 

市野雅彦氏の《采器》は、花や果実をイメージした市野の自然で自由な造形ですが、これは小鉢5客で、丹波篠山の弁天の田土に含まれる黒い粒々が独特な風合いを醸し出しています。

しかし、上の画像のように小鉢を縦に積み上げると、まるでオブジェのように見えます。

 

今西公彦氏の《丹波菊花文三耳壺》は、古丹波というジャンルと真摯に向き合い、現代の古丹波を創造しています。

この壺は、肩の三方に丸紐状の耳を配し、その耳と耳の間に菊花文を刻んでいますが、豪快な自然釉が肩から流れ、今西風の古丹波を表現しています。

 

大西雅文氏の《赤丹波花入》は、丹波焼の赤土部に魅せられて、挑戦する中で生まれたものです。

丹波の原土を使い赤い顔料を塗って蛇窯で焚くと、窯の変化によって艶やかな赤や渋い赤などいろんな赤が顔を出します。

壺の正面の肩には、豪快に灰が被っています。

 

加古勝己氏の《銀彩碗》は、轆轤挽きした磁土に白いマット釉を蝋抜きし、1個の単パーツ文様を組み合わせて連続文様を描き、全体に銀彩を施すことで、施釉された部分と磁土の焼締め部分で銀の光の方が違って見えます。

そうすると、深みが一層増します。

 

清水 剛氏の《塩窯水指》は、父から引き継いだ塩窯であり、父の師匠が生田和孝で、その師匠が河井寛次郎です。

釉の調合や塩の投入などは、濱田庄司の方法だそうです。

その技法を自分なりに自己薬籠中のものとし、本作のような美しい釉模様が生まれました。

 

仲岡信人氏の《丹波炭化漆茶盌》は、炭化焼成による茶盌で、緋色と焦げの対比が美しいものです。

茶盌の内側には薄く黒漆が塗られており、茶を点てると、その鮮やかな緑を引き立て、ぐっと締まった感じになります。

使うたびに、語りかけてくれる茶盌です。

 

ピーター・ハーモン氏の《掛け分け草文花器》は、素焼前の表面に草文を彫り、白磁釉を掛けて蝋を塗り、草文を再び彫って、青磁釉を筆で塗り込んだ掛け分けの作品です。

掛け分けでありながら掛け分けではない、文様でありながら文様ではない、そんな禅問答のような言葉がふっと浮かびます。

 

森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事)

略歴
Biography
▶ 市野信水
Ichino Shinsui
昭和32年 兵庫県丹波立杭に初代信水の長男として生まれる
平成元年 日本伝統工芸展 初入選
平成14年 二代「市野信水」を襲名
平成30年 伝統工芸士 認定  
全国各地で個展開催
現在、日本工芸会 正会員

▶ 市野雅彦
Ichino Masahiko
昭和36年 兵庫県篠山市に生まれる
平成11年 日本の工芸「今」百選展 (三越エトワール、パリ・フランス 他)
平成18年 日本陶磁協会賞
平成22年 現代の茶−造形の自由 (菊池寛美記念 智美術館、東京)
  現代工芸への視点−茶事をめぐって (東京国立近代美術館工芸館)
平成23年 兵庫県文化賞
平成27年 市野雅彦‐軌跡、丹波にて (兵庫陶芸美術館)
平成28年 うつろのかたち−市野雅彦・陶展UTUWA (パラミタミュージアム、 三重)
  土のおもむくまま−市野雅彦展 (LIXILギャラリー、東京)
  近代工芸と茶の湯㈼(東京国立近代美術館工芸館)
平成29年 三越美術110周年HORPS次世代百選展 (日本橋三越本店)
令和2年 国立工芸館石川移転開館記念展 −工の芸術−素材・わざ・風土 (国立工芸館、 石川)

▶ 今西公彦
Imanishi Masahiko
昭和46年 兵庫県丹波立杭に生まれる
平成7年 京都市立工業試験場 修了。京都 岡本 彰氏宅にて内弟子となる
平成12年 丹波に帰り作陶をはじめる
平成13年 三田市にて築窯
平成22年 篠山市立杭に移る
令和5年 丹波 今西公彦展(緑ヶ丘美術館)
各地にて個展

▶ 大西雅文
Oonishi Masafumi
昭和55年 丹文窯4代目 長男として生まれる
平成12年 大阪芸術短期大学部 デザイン美術科工芸専攻 卒業
  愛知県瀬戸市 加藤裕重氏(霞仙陶苑)に師事
平成16年 立杭 丹文窯にて、作陶を始める
平成17年 加古川百貨店にて初個展
その他、個展グループ展多数

▶ 加古勝己
Kako Katsumi
昭和40年 京都市生まれ
昭和61年 嵯峨美術短期大学 陶芸科 卒業
平成3年 兵庫県西脇市にて作陶を始める
平成6年 京都工芸ビエンナーレ展 優秀賞
平成9年 東京 池袋東武にて個展(以降、定期的に開催)
平成16年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞(島根県)
平成17年 兵庫県篠山市上筱見にて作陶活動を始める
平成21年 菊池ビエンナーレ㈽ 入選(智美術館、東京)
平成22年 現代茶陶展 奨励賞(岐阜県土岐市)
平成23年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 奨励賞(島根県)
令和3年 Japan Craft 21による伝統工芸再生コンテスト 優秀賞

▶ 清水 剛
Shimizu Takeshi
昭和50年 兵庫県丹波立杭に生まれる
平成11年 京都市立芸術大学 工芸科 卒業、陶芸家 今井政之・眞正氏に師事
平成27年 外務省派遣事業により渡加(オタワ・バンクーバー)
平成29年 兵庫県芸術奨励賞
平成30年 現代茶陶展 優秀賞(岐阜県土岐市)
      美濃茶 展 金賞(岐阜県多治見市)
令和元年 現代茶陶展 優秀賞(岐阜県土岐市)
令和5年  現代茶陶展 優秀賞(岐阜県土岐市)
菊池ビエンナーレ 入選(智美術館、東京)

▶ 仲岡信人
Nakaoka Nobuhito
昭和52年 大阪に生まれる
平成8年 高等学校卒業後、丹波焼作家 西端 正氏に師事
平成13年 京都市工業試験場 陶磁器科 修業
平成18年 篠山市立杭にて独立
平成25年 田部美術館大賞 茶の湯の造形展 優秀賞(島根県)
  神戸ビエンナーレ2013 現代陶芸コンペティション 準グランプリ
  現在形の陶芸 萩大賞展㈽ 佳作
平成29年 現代茶陶展 入選(同 平成31年、令和2年)(岐阜県土岐市)
平成31年 日本陶磁器協会奨励賞 関西展 入選
令和元年 現在形の陶芸 萩大賞展㈸ 優秀賞
令和3年 笠間陶芸大賞展2021 入選

▶ ピーター・ハーモン
Peter Hamann
昭和31年 アメリカ・ネブラスカ州生まれ
昭和53年 グレースランド大学 美術科 卒業
昭和56年 来日
昭和60年 滴翠美術館 付属陶芸研究所専攻科 卒業
昭和63年 篠山市に開窯
日本伝統工芸展、日本陶芸展、田部美術館大賞 茶の湯の造形展等入選・入賞多数
現在、日本工芸会 正会員、京都工芸作家協会 理事
作家在廊日
Date Artist
in Gallery
市野信水 6月17日(月) 
市野雅彦 6月16日(日)~18日(火) 
今西公彦 6月16日(日)~18日(火) 
大西雅文 6月16日(日)~18日(火) 
加古勝己 6月14日(金)~15日(土) 
清水 剛 6月14日(金)~15日(土) 
仲岡信人 6月16日(日)~17日(月) 
ピーター・ハーモン 6月14日(金)~20日(木) 

6月14日(金) 加古勝己、清水 剛、ピーター・ハーモン
6月15日(土) 加古勝己、清水 剛、ピーター・ハーモン
6月16日(日) 市野雅彦、今西公彦、大西雅文、仲岡信人、ピーター・ハーモン
6月17日(月) 市野信水、市野雅彦、今西公彦、大西雅文、仲岡信人、ピーター・ハーモン
6月18日(火) 市野雅彦、今西公彦、大西雅文、ピーター・ハーモン
6月19日(水) ピーター・ハーモン
6月20日(木) ピーター・ハーモン
出品作品
Exhibited Works
茶碗、水指、花入、酒器、食器など
特別茶会
Tea Party
▶ 芒種の茶会のご案内
柿傳ギャラリーの上にある新宿 柿傳の茶室にて、本展の記念茶会「芒種(ぼうしゅ)の茶会」を開催致します。
席主は、出品作家の一人、ピーター・ハーモン氏(日本名:井谷宗巖)が務めます。

茶会に参加された事のない初心の方も大歓迎ですので、どうぞお気軽に、丹波ゆかりのお道具で、芒種の候の一服をお楽しみ頂ければ幸いです。
皆様からのお申込をお待ち申し上げております。

・日時 6月17日(月)11:00、13:00席入の二席
    ※ 席入15分前まで受付・寄付(7階)に集まりください。

・席主 ピーター・ハーモン(日本名:井谷宗巖/藪内流)

・場所 新宿 京懐石 柿傳(東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル)
    受付・寄付「安与ホール(7階)」
      ↓
    薄茶席「残月亭(9階)」
      ↓
    点心席「古今サロン(6階)」

・点心 お食事の内容は、小向付、旬菜を盛り込んだ縁高、煮物椀、ご飯と香の物です。
    もちろん、お食事に合う日本酒もふんだんにご用意しております。

・会費 5,000円(税込)

・服装 お楽な格好で、ご自由にどうぞお出掛け下さい。

・所要 1時間45分程度

・申込 参加ご希望の方は、下記のボタンからお申し込み下さいませ。

・ お問合せ先
 TEL 03-3352-5118 /FAX 03-5269-0335
 MAIL gallery@kakiden.com
 電話は11時~19時受付(ギャラリー休廊日を除きます)

▸お申込みはこちら
DMこの展覧会のDMを見る(PDF)
弊廊での
展覧会実績
Exhibition
Archives
令和4年6月14日(火)~6月20日(月)
令和2年6月16日(火)~6月22日(月)
平成30年6月5日(火)~6月11日(月)
いちの まさひこ
平成28年6月4日(土)~6月10日(金)
主な出品作品
Main Exhibited
Works
展覧会期間中に展示した主な作品を以下にご紹介致します。
価格は、税別か税込の記載が無い場合は、展覧会開催時点の消費税込みの金額です。
画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
これらの作品以外にも多数の作品がございます。お客様のお好みをお電話かメールにてお聞かせ頂ければ、より詳細な画像を撮影して、メールにてご案内させて頂きます。
展覧会終了後は、申し訳ありませんが、作品の在庫をお調べするためのお時間を頂ければ幸いです。

作品サムネイル

No.1

作家名市野信水
作品名丹波耳付水指
価格税別25万円 (税込275,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 22.0 × D 17.5 × H 15.0 (㎝)

作品サムネイル

No.2

作家名市野雅彦
作品名采器(五客組)
価格税別15万円 (税込165,000 円)
箱無し
寸法W 13.0 × D 12.3 × H 6.8 (㎝)

作品サムネイル

No.3

作家名今西公彦
作品名丹波菊花文三耳壺
価格税別40万円 (税込440,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 27.6 × H 39.5 (㎝)

作品サムネイル

No.4

作家名大西雅文
作品名赤丹波花入
価格税別15万円 (税込165,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 34.0 × H 28.0 (㎝)

作品サムネイル

No.5

作家名加古勝己
作品名銀彩碗
価格税別15万円 (税込165,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 16.5 × H 7.5 (㎝)

作品サムネイル

No.6

作家名清水 剛
作品名塩窯水指
価格税別15万円 (税込165,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 20.4 × H 16.9 (㎝)

作品サムネイル

No.7

作家名仲岡信人
作品名丹波炭化漆茶盌
価格税別6万5千円 (税込71,500 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 12.4 × H 9.2 (㎝)

作品サムネイル

No.8

作家名ピーター・ハーモン
作品名掛け分け草文花器
価格税別12万円 (税込132,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 16.4 × H 24.1 (㎝)

販売方法につきまして

DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。