今後の展覧会

唐津焼八人展「本源に帰る」

Eight Karatsu Potters — Returning to the Origin —

唐津焼八人展-本源に帰る- 令和8年2月20日(金)~2月25日(水) 柿傳ギャラリー

唐津大盃 白鯨 / 田中佐次郎 作

会期
Schedule
令和8年2月20日(金)~2月25日(水)
February 20 - February 25, 2026
開廊時間
Opening Hours
午前11時~午後7時まで[最終日2月25日(水)は午後5時まで]
会期中無休
Open daily 11 am to 7 pm except for February 25, when the gallery will close at 5 pm.
出品作家
Artist
岡本作礼 Okamoto Sakurei
川上清美 Kawakami Kiyomi
田中佐次郎 Tanaka Sajiro
中里太亀 Nakazato Taki
十四代 中里太郎右衛門 Nakazato Tarouemon
三藤るい Mito Rui
安永頼山 Yasunaga Raizan
矢野直人 Yano Naoto
ご紹介文
Introduction

唐津という地名は、古から大陸 (唐)に向かって船出した港 (津)であることから、唐津と名付けられたという。

しかし、それが空海の入唐に由来するとは知らなかった。

 

今展のサブタイトルである「本源に帰る」は、空海の「還源(げんげん)」という言葉から選んだもので、本展に登場するのは二度目である。

本質は常に問い続けなければならないので、何度登場してもいいだろう。

 

本展は、唐津焼八人の作家が「本質に帰る」展覧会である。

 

岡本作礼が織部風の朝鮮唐津に挑戦しはじめたのは、第四回展の時からだったか。

本展の《朝鮮唐津窯変耳付水指》を見ると、釉薬をわざと掛けはずすことで模様と造形の一体感を生み出し、岡本独自の朝鮮唐津となっている。

精神の自由という本源に帰っての制作である。

 

川上清美の《黒唐津大壺》は、桃山以前の唐津焼に挑戦した改新作である。

黒唐津とは、木灰釉に鉄の含有量の多い岩石の入った釉を掛けて焼成したものだが、本作は柿色に発色した釉肌の上を黒釉が激しく流れている。

生きることの本源を問うた渾身の大壺である。

 

田中佐次郎の《唐津大盃 白鯨》はひび割れた白釉の豪快な酒盃である。

白鯨とは、海の悪魔と呼ばれる白いマッコウクジラのことだが、メルヴィルの小説に登場する主人公のことをふっと思い出した。年輪を重ねても挑戦の止まない、この作家ならではの一作である。

 

中里太亀の《線刻文水指》は三島手の技法を参考にしたオリジナル作品である。

表面に板で線を引き、花模様を捺した後、全体に白化粧を掛け、半乾きの状態で表面を削り、冷却還元焼成すると、窯変によって白い線に赤みが出たり青みが出たりするという。

 

十四代 中里太郎右衛門の《唐津太郎右衛門青掻落し茶盌》は、生乾きの素地の上に黒土を塗り、一部を削ってシロダモの葉を描いている。

太郎右衛門ブルーと呼ばれる独自の色を作り出し、十四代ならではの独自の美の世界を表現している。

 

三藤るいの《唐津鶴首花入》は、下膨らみのあるまるい胴からすらりと長頸が伸びた、如何にも女性らしさを感じる花入である。

元来は銅器を写したものであったが、やきものならではの自然な歪みが、むしろ深い味わいを醸し出している。

 

安永頼山の《唐津茶盌》は所謂碗なりの無地唐津茶盌である。

茶の湯の心を取り入れた、上品な仕上がりとなっている。とくに、高台とその周囲の削りがいい。

褒め過ぎかも知れないが、茶碗を作らせたらうまい作家であり、唐津茶陶の将来を担う陶芸家である。

 

矢野直人の《彫唐津茶碗》は、矢野らしさを追求した四方筒形の茶碗である。

胴の正面にはヘラ彫りで×文が四つ刻まれており、広田不孤斎が東京国立博物館へ寄贈した《彫唐津茶碗》を彷彿とさせるが、敢えてその豪快さを追わず、茶碗の品格を表現している。

 

森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会常任理事)

略歴
Biography
▶ 岡本作礼
Okamoto Sakurei
昭和33年 佐賀県唐津市に生まれる
昭和53年 中里重利氏に師事
平成元年 現在地に工房設立
平成11年 能登島ガラス工房にてパート・ド・ヴェールを習得
平成20年 個展(野村美術館・京都)
他、個展多数
佐賀県陶芸協会 理事

▶ 川上清美
Kawakami Kiyomi
昭和23年 長崎県対馬市に生まれる
昭和55年 愛知県立瀬戸窯業訓練校 卒業
     その後、唐津、備前にて修業
昭和61年 田中 佐次郎氏に師事
昭和63年 唐津市半田にて独立
平成2年より 各地百貨店、ギャラリーにて個展

▶ 田中佐次郎
Tanaka Sajiro
昭和12年 福岡県に生まれる
昭和40年 縄文・弥生土器を研究、手びねりを始める
昭和46年 肥前唐津古窯址を発掘調査、作陶活動を開始する
昭和50年 唐津に登窯を築窯する
平成16年 韓国に登窯を築窯
平成20年 韓国ソウルロッテ百貨店にて個展
平成26年 スイス・ジュネーブにて個展
平成28年 ニューヨークにて「人間国寶石黒宗麿・凡工田中佐次郎 二人展」
令和元年 しぶや黒田陶苑五十周年記念「田中佐次郎 自撰五十」を開催
令和5年  NHKラジオ番組宗教の時間三十分「陶禅一如」を語る

▶ 中里太亀
Nakazato Taki
昭和40年 佐賀県唐津市に生まれる
昭和63年 父・中里隆のもとでやきものを始める
平成5年 柿傳ギャラリーにて、中里隆・奥三十郎、三人展出品
平成6年 万葉洞みゆき店にて、父子展出品
平成7年 伊勢丹 新宿店にて初個展。以降、各地にて個展を開催
平成18年 新しく登り窯を設計、築窯
令和元年 万葉洞みゆき店にて、隆太窯 三代 中里隆・太亀・健太 作陶展を開催

▶ 十四代 中里太郎右衛門
Nakazato Tarouemon
昭和32年 十三代 中里太郎右衛門の長男として生まれる
昭和59年 第16回 日展にて叩き青唐津手付壺「貝緑」初入選
平成14年 国際陶芸アカデミー(I・A・C)の会員となる 十四代 中里太郎右衛門を襲名する
平成17年 第52回 日本伝統工芸展にて「唐津井戸茶盌」入選 以後、平成28年まで8回入選
平成18年 10月、天皇・皇后両陛下の佐賀県行幸啓に際し、国史跡に指定された
      唐人町御茶盌窯および工房の御視察賜り、御説明の栄誉を受ける
     「叩き朝鮮唐津壺」佐賀県より両陛下へ献上
平成19年 日本工芸会正会員となる
平成22年 佐賀県陶芸協会の副会長に就任
平成23年 唐津市政功労者表彰を受ける、紺綬褒章受章
令和2年 中里太郎右衛門陶房の敷地内に御茶盌窯記念館を開館

▶ 三藤るい
Mito Rui
昭和53年 福岡県福岡市に生まれる
平成18年 佐賀県立有田窯業大学 ロクロ科 卒業
     唐津 川上清美氏に師事
平成21年 唐津市に築窯、独立
以降、各地百貨店、ギャラリーにて個展を行う

▶ 安永頼山
Yasunaga Raizan
昭和45年 島根県益田市に生まれる
平成13年 田中佐次郎氏に師事
平成15年 藤ノ木土平氏に師事
平成20年 現在地に登り窯を築窯
平成25年 田中佐次郎氏命名の「頼山」に改名
平成28年 京都野村美術館にて茶陶展開催、第63回 日本伝統工芸展 入選
平成29年 第34回 田部美術館大賞「茶の湯の造形展」入選、第7回 菊池ビエンナーレ 入選
令和元年 第25回 日本陶芸展 入選、現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 佳作、第8回 菊池ビエンナーレ 入選
令和3年 「近代工芸と茶の湯のうつわ」展 出品(国立工芸館・金沢)

▶ 矢野直人
Yano Naoto
昭和51年 佐賀県唐津市に生まれる
平成6年 五年間アメリカ留学
平成14年 佐賀県立有田窯業大学校卒業
平成15年 佐賀県立有田窯業大学校嘱託講師
平成16年 自宅 殿山窯にて作陶始める
平成20年 韓国 蔚山にて六ヶ月作陶
平成27年 割竹式登窯 築窯
作家在廊日
Date Artist
in Gallery
岡本作礼 2月22日(日)~25日(水)
田中佐次郎 2月20日(金)~22日(日)、25日(水)
十四代 中里太郎右衛門 2月23日(月)
三藤るい 2月21日(土)~22日(日)
安永頼山 2月23日(月)、25日(水)
矢野直人 2月22日(日)~23日(月)

2月20日(金) 田中佐次郎
2月21日(土) 田中佐次郎、三藤るい
2月22日(日) 岡本作礼、田中佐次郎、三藤るい、矢野直人
2月23日(月) 岡本作礼、十四代 中里太郎右衛門、安永頼山、矢野直人
2月24日(火) 岡本作礼
2月25日(水) 岡本作礼、田中佐次郎、安永頼山
特別茶会
Tea Party
▶ すべてのお席が満席となりました(2月14日更新)
お陰様で、すべてのお席が満席となりました。
大勢のお客様からお申込みを頂きまして、本当にありがとうございました。

現在、どちらのお席もキャンセル待ちを受け付けております。
キャンセル待ちをご希望の皆様は、お手数で恐縮ですが、弊廊までお電話(03-3352-5118)か、メール(gallery@kakiden.com)にてお申し付けくださいませ。



▶ 13:00席入のお席が満席となりました(2月10日更新)
お陰様で、13:00席入のお席が満席となりましたが、11:00席入のお席にキャンセルが出ましたので、再び11:00席入のお席の受付を再開いたしました。
大勢のお客様からお申込みを頂きまして、本当にありがとうございました。

現在、13:00席入のお席のキャンセル待ちを受け付けております。
キャンセル待ちをご希望の皆様は、お手数で恐縮ですが、弊廊までお電話(03-3352-5118)か、メール(gallery@kakiden.com)にてお申し付けくださいませ。



▶ 11:00席入のお席が満席となりました(2月6日更新)
お陰様で、11:00席入のお席が満席となりました。
大勢のお客様からお申込みを頂きまして、本当にありがとうございました。

現在、11:00席入のお席は、キャンセル待ちを受け付けております。
キャンセル待ちをご希望の皆様は、お手数で恐縮ですが、弊廊までお電話(03-3352-5118)か、メール(gallery@kakiden.com)にてお申し付けくださいませ。



▶ 雨水の茶会のご案内
柿傳ギャラリーの上にある新宿 柿傳の茶室にて、本展の関連行事として「雨水の茶会」を開催致します。

茶会に参加された事のない初心の方も大歓迎ですので、どうぞお気軽に、唐津ゆかりのお道具で、雨水の候の一服をお楽しみ頂ければ幸いです。
皆様からのお申込をお待ち申し上げております。

・日時 2月25日(水) 11:00席入【満席】、13:00席入【満席】の二席
    ※ 席入15分前まで受付・寄付(7階)に集まりください。

・席主 出品作家 [当日は、岡本作礼、田中佐次郎、安永頼山が皆様をお迎え致します]

・場所 新宿 京懐石 柿傳(東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル)
    受付・寄付「安与ホール(7階)」
      ↓
    薄茶席「残月亭(9階)」
      ↓
    点心席「古今サロン(6階)」

・点心 お食事の内容は、小向付、旬菜を盛り込んだ縁高、煮物椀、ご飯と香の物です。
    もちろん、お食事に合う日本酒もふんだんにご用意しております。

・会費 7,000円(税込) 当日、受付(安与ホール 7階)にて申し受けます。
    ※ 恐れ入りますが、現金のお支払いのみとさせて頂いております。

・服装 お楽な格好で、ご自由にどうぞお出掛け下さい。

・所要 1時間45分〜2時間程度

・お問合せ先
 TEL 03-3352-5118 /FAX 03-5269-0335
 MAIL gallery@kakiden.com
 電話は11時~19時受付(ギャラリー休廊日を除きます)
DMこの展覧会のDMを見る(PDF)
弊廊での
展覧会実績
Exhibition
Archives
唐津焼 11人展 −在るが様に− 令和6年2月23日(金)~2月29日(木)/柿傳ギャラリー
令和6年2月23日(金)~2月29日(木)
令和4年2月24日(木)~3月2日(水)
令和2年2月14日(金)~2月20日(木)
平成30年2月23日(金)~3月1日(木)
平成28年2月23日(火)~2月29日(月)
平成24年2月10日(金)~2月16日(木)
主な出品作品
Main Exhibited
Works
展覧会期間中に展示した主な作品を以下にご紹介致します。
価格は、税別か税込の記載が無い場合は、展覧会開催時点の消費税込みの金額です。
画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
これらの作品以外にも多数の作品がございます。お客様のお好みをお電話かメールにてお聞かせ頂ければ、より詳細な画像を撮影して、メールにてご案内させて頂きます。
展覧会終了後は、申し訳ありませんが、作品の在庫をお調べするためのお時間を頂ければ幸いです。

作品サムネイル

No.1

作家名岡本作礼
作品名朝鮮唐津窯変耳付水指
価格税別20万円 (税込220,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 22.2 × H 17.6 (㎝)

作品サムネイル

No.2

作家名川上清美
作品名黒唐津大壷
価格税別65万円 (税込715,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 38.0 × H 38.2 (㎝)

作品サムネイル

No.3ご売約済 Sold Out

作家名田中佐次郎
作品名唐津大盃 白鯨
価格税別16万円 (税込176,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 9.3 × D 8.9 × H 8.4 (㎝)

作品サムネイル

No.4

作家名中里太亀
作品名線刻文水指
価格税別15万円 (税込165,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 20.1 × H 18.1 (㎝)

作品サムネイル

No.5

作家名十四代 中里太郎右衛門
作品名唐津太郎右衛門青掻落し茶盌
価格税別40万円 (税込440,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 11.9 × D 11.8 × H 7.0 (㎝)

作品サムネイル

No.6

作家名三藤るい
作品名唐津鶴首花入
価格税別6万円 (税込66,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 10.6 × H 20.5 (㎝)

作品サムネイル

No.7

作家名安永頼山
作品名唐津茶盌
価格税別14万円 (税込154,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 14.0 × D 14.0 × H 7.6 (㎝)

作品サムネイル

No.8

作家名矢野直人
作品名彫唐津茶碗
価格税別12万円 (税込132,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 11.1 × D 10.9 × H 8.6 (㎝)

販売方法につきまして

DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。