店主ご挨拶

「新宿で大人の道草を。」

これは、昭和44年、「新宿・京懐石・柿傳」の開業にあたり、ノーベル文学賞受賞作家である川端康成先生から頂いた言葉であり、40年後の現代を生きる我々「柿傳(かきでん)ギャラリー」としても、まさにこの言葉を主眼に掲げ、精進している所です。

柿傳ギャラリーは、昭和51年、東京の新宿東口にて、陶磁器を中心に展示・販売するギャラリーとして歩み始めました。その後、開業32年を過ぎた平成20年、場所を新宿駅隣に移転させ、「新宿で大人が道草を楽しめるギャラリー」として新たに出発することに致しました。移転にあたっては、設計を当代の人気建築家である橋本夕紀夫先生にお願いし、瀟洒で和モダンなギャラリーが完成した次第です。

現在、我々は、日本全国の作家を一人でも多くご紹介したいという想いから、1年に33回位の企画展を開催し、お客様に喜んでいただく事だけを念頭に、日々、商いをさせて頂いております。茶陶に軸足を置きながら、陶磁器、漆器、染織、金工、絵画を販売・展覧しております。

まだまだ未熟なギャラリーですし、地下という事で入りにくいかもしれません。しかし、地下を感じさせない瀟洒で和モダンな雰囲気の中で、静かに作品との対話を楽しんで頂くべく、スタッフ一同、精一杯、努力しております。作品との出合いを通じ、新宿で大人の道草をお楽しみ頂ければと願っております。

今日は、柿傳ギャラリーのホームページにお立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
皆様のご来廊を心よりお待ちしております。