今後の展覧会

萩傳流 Ⅳ ー歌合せー

HAGI Den Ryu Ⅳ -Ceramic Art Exhibition by 5 Potters-

萩傳流 Ⅳ ー歌合わせー 令和5年10月3日(火)~10月9日(月) 柿傳ギャラリー

会期
Schedule
令和5年10月3日(火)~10月9日(月)
October 3 - October 9, 2023
開廊時間
Opening Hours
午前11時~午後7時まで(最終日の10月9日は午後5時まで)
会期中無休
Open daily 11 am to 7 pm except for October 9, when the gallery will close at 5 pm.
出品作家
Artist
岡田 泰 Okada Yasushi
坂倉正紘 Sakakura Masahiro
新庄紹弘 Shinjo Akihiro
田原崇雄 Tahara Takao
玉村信一 Tamamura Shinichi
(五十音順)
ご紹介文
Introduction

前回の「萩傳流Ⅲ-付合-」では、松尾芭蕉の『奥の細道』紀行の那須での歌仙からイメージして作品を制作してもらいました。

はじめての挑戦で大変だったと思いますが、作る側も使う側も巻き込んで、大変盛り上がりました。

今回の「萩傳流Ⅳ-歌合せ-」では、『古今和歌集』から私が春夏秋冬の和歌十五首を選び、その中から三首を選んで作品を制作してもらいました(DMには二首二碗のみ掲載)。

 

茶の湯の幽玄の美学は、和歌・連歌における幽玄論から受け継いだ精神と言われています。

この幽玄論は茶の湯だけでなく、能楽などにも強く影響を与えています。

武野紹鴎や千利休は、茶の湯の精神を表すのに、よく和歌を引き合いに出しました。

藤原家隆の「花をのみ待つらむ人に山里の 雪間の草の春を見せばや」、藤原定家の「見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮れ」などは、冷え枯れた閑寂の美を表す和歌として有名です。

 

『古今和歌集』の仮名序の冒頭には、「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」とあります。

これは、和歌は人の心を種として、そこから生まれ、さまざまな言葉となっていったという、大和歌のはじまりを解いています。

茶の湯道具の銘は、和歌から付けられたものが多いようです。

道具の銘を付けて、「わび」「さび」といった景色を楽しむのは、恐らく日本人だけではないでしょうか。

 

森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事)

略歴
Biography
▶ 岡田 泰
Okada Yasushi
昭和51年 山口県萩市に生まれる
平成14年 東京造形大学 美術学部 彫刻科 卒業
平成21年 日本伝統工芸展(以後14回入選)
平成25年 菊池ビエンナーレ奨励賞、日本伝統工芸展60回記念「工芸からKOGEIへ」展出品
平成27年 日本陶芸展 優秀作品賞・毎日新聞社賞    
平成29年 エネルギア美術賞、山口県芸術文化振興奨励賞、萩傳流 −若手作家六人展− (柿傳ギャラリー)
平成31年 萩傳流Ⅱ −濫觴より− (柿傳ギャラリー)
令和元年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 優秀賞
令和3年 萩傅流Ⅲ −付合−(柿傳ギャラリー)、「萩の新潮」萩・岡田窯 岡田泰 展 (奈良 緑ヶ丘美術館)
令和5年 伝統文化ポーラ賞 奨励賞
父 岡田 裕(山口県指定無形文化財 萩焼保持者)に師事

▶ 坂倉正紘
Sakakura Masahiro
昭和58年 山口県生まれ 父は十五代坂倉新兵衛
平成21年 京藝術大学 彫刻科 及び 大学院 彫刻専攻 修了
平成23年 京都市伝統産業技術者研修 修了
平成29年 ディスカバリーチャンネル「明日への扉」出演、萩傳流 −若手作家六人展− (柿傳ギャラリー)
平成31年 ブレイク前夜(BSフジ)出演、萩傳流Ⅱ −濫觴より− (柿傳ギャラリー)
令和2年 初個展 (柿傳ギャラリー)
令和3年 萩傅流Ⅲ −付合−(柿傳ギャラリー)
令和5年 個展 (柿傳ギャラリー)

▶ 新庄紹弘
Shinjo Akihiro
昭和60年 新庄助右衛門窯 十四代 貞嗣の長男として、山口県長門市に生まれる
平成22年 早稲田大学 卒業
平成25年 京都市伝統産業技術者研修 修了 父のもとで作陶を始める
平成29年 萩傳流 −若手作家六人展− (柿傳ギャラリー)
平成31年 萩傳流Ⅱ −濫觴より− (柿傳ギャラリー)
令和3年 萩傅流Ⅲ −付合−(柿傳ギャラリー)

▶ 田原崇雄
Tahara Takao
昭和57年 山口県長門市に生まれる
平成17年 東京藝術大学 卒業制作展 菅原賞
平成19年 同大学大学院 美術研究科 彫刻専攻 修了
平成22年 美濃にて修行(師 豊場惺也先生)
平成23年 父 十三代 陶兵衛に師事 作陶に入る
平成28年 日本伝統工芸展 入選(以後7回入選)、山口県美術展 優秀賞
平成30年 エッフェル塔茶会【フランス・パリ】
平成29年 萩傳流 −若手作家六人展− (柿傳ギャラリー)
平成31年 萩傳流Ⅱ −濫觴より− (柿傳ギャラリー)
令和2年 日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 中国・四国展「鑑賞」部門 奨励賞
令和3年 萩傅流Ⅲ −付合−(柿傳ギャラリー)
令和4年 法基陶磁国際公募展 大賞【韓国】
現在、日本工芸会 正会員

▶ 玉村信一
Tamamura Shinichi
昭和44年 山口県萩市に生まれる
平成12年 広島大学大学院 社会科学研究科 法律学専攻 博士課程前期 修了
      父、登陽に師事。作陶を始める。
平成13年 第36回西部工芸展入選(以後9回入選)
平成20年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 入選(以後3回入選)
平成26年 第61回日本伝統工芸展入選(以後2回入選)
平成27年 第23回日本陶芸展入選(以後2回入選)
平成29年 萩傳流 −若手作家六人展− (柿傳ギャラリー)
平成31年 萩傳流Ⅱ −濫觴より− (柿傳ギャラリー)
令和元年 現在形の陶芸 萩大賞展㈸ 審査員特別賞
令和3年 萩傅流Ⅲ −付合−(柿傳ギャラリー)
令和4年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅵ 佳作
作家在廊日
Date Artist
in Gallery
岡田 泰 10月3日(火)~5日(木)
坂倉正紘 10月3日(火)~5日(木)
新庄紹弘 10月5日(木)~9日(月)
田原崇雄 10月5日(木)~9日(月)
玉村信一 10月5日(木)~9日(月)
特別茶会
Tea Party
▶ 特別記念茶会「みのり」のご案内
柿傳ギャラリーの上にある新宿 柿傳の茶室にて、特別記念茶会「みのり」を開催致します。
テーマは秋の「みのり」で、席主は柿傳ギャラリーにて「萩傳流 Ⅳ ー歌合せー」を開催中の出品作家全員で務めます。

茶会に参加された事のない初心の方も大歓迎です。
どうぞお気軽に、萩ゆかりのお道具で、秋分の候の一服をお楽しみ頂ければ幸いです。
皆様からのお申込をお待ち申し上げております。

・日時:10月5日(木) 10:00、11:30、13:00席入の三席
    ※ 席入時刻の15分前までに、受付・寄付の安与ホール(7階)へお集まりください。

・席主:萩傳流 出品作家
    岡田泰、坂倉正紘、新庄紹弘、田原崇雄、玉村信一

・場所:新宿 京懐石 柿 傳 (東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル) 
     受付・寄付「安与ホール/7階」→ 薄茶席「残月/9階」→ 点心席「古今サロン/6階」

・点心:お食事の内容は、小向付、旬菜を盛り込んだ縁高、煮物椀、ご飯と香の物です。
    もちろん、冷やした美味しい山口の日本酒もふんだんにご用意しております。

・会費 5,000円(税込) 当日、受付にて申し受けます。 

・服装 お楽な格好で、ご自由にどうぞお出掛け下さい。

▸お申込みはこちら
弊廊での
展覧会実績
Exhibition
Archives
令和3年4月12日(月)~4月18日(日)
平成31年2月5日(火)~2月11日(月)
さかくら まさひろ
平成29年7月5日(水)~7月11日(火)

販売方法につきまして

DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。