髙橋楽斎・髙橋美子・田尾 晃 初窯展 -信楽の自然と共に
Group Exhibition Takahashi Rakusai V, Takahashi Yoshiko, Tao Akira Works from the First Firing of the New Noborigama
会期 Schedule |
令和5年9月3日(日)~9月8日(金) September 3 - September 8, 2023 |
開廊時間 Opening Hours | 午前11時~午後7時まで(最終日の9月8日は午後5時まで) 会期中無休 Open daily 11 am to 7 pm except for September 8, when the gallery will close at 5 pm. |
出品作家 Artist | 髙橋楽斎 Takahashi Rakusai 髙橋美子 Takahashi Yoshiko 田尾 晃 Tao Akira |
ご紹介文 Introduction |
髙橋楽斎さんの作陶生活は「信楽の自然と共にある」と私は思っている。 そのことを、なによりも自身の作品が語っている。 楽斎さんの作品には、無理に作ったところがなく、なんとも気持ちがいい。 その生き方を次女の美子さんが受け継ぎ、ご主人の田尾さんにも影響を与えている。 信楽の自然と共にある、美しい生き方である。
第2回「髙橋楽斎・髙橋美子・田尾晃 初窯展」を柿傳ギャラリーで開催するに当たって、新しい窯を築かれた。 大きな登り窯を焚くのが、年齢と共に体力的に厳しくなってきたからだ。 楽斎さんは来年69歳、再来年は古稀を迎えられるので、60代最後の挑戦である。 新しい窯は、部屋数を5部屋から3部屋に縮小したため、使用する松割木も600束から350束に減らすことができたそうだ。 効率を考えてのことであるが、そこにも無理をしないという楽斎さんの生き方がある。
今回出品の楽斎さんの《広口大壷》や《蹲》は、信楽焼の特長である火色や焼肌が見事に表現され、灰被りや釉流れが魅力的である。 それは古信楽の再現ではなく、現代の古典を表現している。 また、初窯を記念して焼かれた《左馬茶碗》でお茶を飲むと無病息災、中風にならないという言い伝えがあり、七福神を乗せた《宝船水差》は誠に縁起の良い作品である。
美子さんのやや小振りな《信楽しのぎ壷》を眺めていると、女性らしいやさしさと大らかさを感じる。 前回の作品は女性らしい繊細さが魅力的だったが、その変化を尋ねると、子供が生まれて2歳になったという。 《輪花花入》の口作りからは母の大きな愛を、しのぎを施した胴の稜線からは心の強さが感じられる。
一方、父親になられた田尾さんの《昇る》と《佇んで》の2作は初窯作品で、どちらも鉱物の結晶体を想像させる角柱の集合体だが、信楽焼の特長である火色や焼肌を取り入れたことで、従来の造形性に加えて土の生理をも表現している。 他にも、滋賀県立陶芸の森の穴窯で焼いた釉薬作品などが出品されるという。
森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事) |
略歴 Biography | ▶ 五代 髙橋楽斎 Takahashi Rakusai 昭和29年 滋賀県甲賀市信楽町生まれ 昭和50年 滋賀県立信楽窯業試験場 卒業 昭和52年 荒川豊蔵先生のもとに互窯会結成 平成4 年 柿傳ギャラリーにて個展(9回) 以降、日本橋三越本店、福岡三越、大阪髙島屋、JR名古屋髙島屋、 京都髙島屋、山口井筒屋にて個展 平成22年 五代 髙橋楽斎 襲名 令和3 年 髙橋楽斎 髙橋美子 田尾晃 三人展(柿傳ギャラリー) ▶ 髙橋美子 Takahashi Yoshiko 昭和63年 滋賀県甲賀市信楽町生まれ 平成21年 関西外国語大学 短期大学部 国際コミュニケーション学科 卒業 平成24年 京都府立陶工技術専門校 修了 平成25年 滋賀県立信楽窯業技術試験場 修了 平成28年~令和元年 滋賀県陶芸の森創作研修課技術スタッフとして勤務 令和5年 University of Michigan Museum of Artでの展覧会出品、講演会 現在 信楽町にて制作 ▶ 田尾 晃 Tao Akira 平成3年 長崎県長崎市生まれ 平成22~26年 The New York State College of Ceramics at the Alfred University,Art&Design学部卒業 平成26~27年 同大学にてAssistant Technicianとして勤務 平成28~29年 滋賀県陶芸の森にてスタジオアーティストとして1年間滞在 平成29年~現在 滋賀県陶芸の森創作研修課技術スタッフとして勤務 現在 信楽町にて制作 |
作家在廊日 Date Artist in Gallery | 髙橋楽斎:全日在廊予定 恐れながら、髙橋美子と田尾晃の在廊はございません。 |
出品作品 Exhibited Works | 楽斎:茶碗、茶入、花入、掛花入、蹲(うずくまる)、水指、香合、灰器、壺、ぐい吞、片口 美子:茶碗、姫茶碗、花入、壺、ぐい呑、徳利、皿 田尾:花入、オブジェ |
DM | この展覧会のDMを見る(PDF) |
展示風景動画 Exhibition Scenery Video | |
展示風景写真 Exhibition Scenery Photo | |
弊廊での 展覧会実績 Exhibition Archives |
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主な出品作品 Main Exhibited Works |
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No.3ご売約済 Sold Out
作家名 | 髙橋楽斎 |
作品名 | 宝船水指 [初窯] |
価格 | 税別30万円 (税込330,000 円) |
箱 | 桐箱付(後日) |
寸法 | W 17.9 × D 35.1 × H 21.0 (㎝) |
No.4ご売約済 Sold Out
作家名 | 髙橋楽斎 |
作品名 | 左馬茶碗 [初窯] |
価格 | 税別12万円 (税込132,000 円) |
箱 | 桐箱付(後日) |
寸法 | W 12.0 × D 12.1 × H 7.8 (㎝) |
No.20ご売約済 Sold Out
作品名 | [左]髙橋美子/ぐい呑 [中]髙橋楽斎/片口 [右]髙橋楽斎/ぐい呑 [初窯] |
価格 | 税別8千円 (税込8,800 円) 税別2万円 (税込22,000 円) 税別2万円 (税込22,000 円) |
箱 | 箱無し 紙箱付 桐箱付(後日) |
寸法 | Φ 7.0 × H 4.5 (㎝) W 14.2 × D 10.6 × H 8.2 (㎝) Φ 7.3 × H 4.1 (㎝) |
販売方法につきまして
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- DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
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- 実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
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- 皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。