信楽に生きる 髙橋楽斎 髙橋美子 田尾 晃 三人展
3 potters art exhibition -Live in Shigaraki- Takahashi Rakusai,Takahashi Yoshiko,Tao Akira
会期 Schedule |
令和3年1月24日(日)~1月30日(土) January 24 - January 30, 2021 |
開廊時間 Opening Hours | 午前11時~午後7時まで(最終日の1月30日は午後5時まで) 会期中無休 Open daily 11 am to 7 pm except for January 30, when the gallery will close at 5 pm. |
出品作家 Artist | 髙橋楽斎 Takahashi Rakusai 髙橋美子 Takahashi Yoshiko 田尾 晃 Tao Akira |
ご紹介文 Introduction |
信楽を代表する陶家・楽斎窯には、かって様々な著名人が訪れました。 人間国宝の荒川豊藏、陶磁器デザイナーの日根野作三、陶磁学者の小山冨士夫、墨蹟研究家の田山方南、そして世界的な画家ジョアン・ミロなどです。 なぜ楽斎窯に人が寄って来たのかというと、髙橋家の人々の人柄がよかったからです。 三代楽斎に「三越で展覧会をしないか」と勧めてくれたのは、大阪の湯川胃腸病院の湯川氏で、この方はノーベル物理学賞の湯川秀樹の義父に当たる方だそうです。 その湯川氏の援助で、三代楽斎は自分の窯を持つことが出来ました。
そうした歴史を背負いながら、五代楽斎氏は、古典を基調とし、信楽焼の土味と焼味を生かした、素朴で穏やかな作風の作品を制作されています。 なかでも、鎬(しのぎ)のある壺に楽斎窯の特徴が見られますが、今回は同じ土を壺の表面に塗り、ヘラで整えて仕上げた力強い造形の《龍紋壺》を出品されました。 この技法は、これまで風炉制作のときに使われていましたが、壺に使用したのは初めてとのことです。 DMの表紙でも分かるように火色の移ろいが見事です。 茶碗にも新境地が見られ、姿もよく、火色と焼肌が魅力的です。
NHKの朝ドラ「スカーレット」の主人公ではありませんが、近年信楽には女性陶芸家が増えているとのことです。 楽斎氏の次女、美子さんもその一人です。 滋賀県陶芸の森創作研修課技術スタッフとして勤務していましたが、今は自宅にて作陶に専念されています。 楽斎窯の特徴ともいうべき《信楽しのぎ壺》には、繊細さと鋭さが感じられ、丸みを帯びた穏やかなフォルムと柔らかな焼肌の質感が魅力的です。 また、得意とする鮮やかな火色の《輪花花入》は、輪花を象った口作りや膨らみのある胴部に、美子さんらしい人柄を感じます。
田尾晃氏の作品を初めて知ったのは、平成28年の「現在形の陶芸 萩大賞展Ⅳ」の図録に掲載された優秀賞受賞の《Symbiosis》でした。 その田尾氏が、美子さんのご主人であると知って驚きました。 田尾氏は長崎市出身。アメリカのバーモント州にあるThe Putney Schoolに留学し、そこで美術に興味が湧き、初めて土に触れたとき「これだ!」と感じたといいます。 手に直接伝わる感触が好きで、どんな形や質感も作り出せる土という素材の虜になりました。 大学卒業後帰国し、滋賀県陶芸の森創作研修課技術スタッフとして勤務の傍ら、自宅にて独自の作品を制作しています。 《Untitled(無題)》は、鉱物の結晶体を想像させる角柱の集合で、複雑な円形を構成しています。 一方、《Open Form》は複数の異なる面によって構成される造形性が見どころです。
近年、信楽には県外から多くの若者が移住して、陶芸家として活躍しています。 その風は、信楽の陶家・楽斎窯にも吹いているようです。
森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事) |
略歴 Biography | 髙橋楽斎 Takahashi Rakusai 昭和29年 滋賀県甲賀市信楽町生まれ 昭和50年 滋賀県立信楽窯業試験場 卒業 昭和52年 荒川豊蔵先生のもとに互窯会結成 平成4 年 柿傳ギャラリーにて個展(9回) 以降、日本橋三越本店、福岡三越、大阪高島屋、JR名古屋高島屋、京都高島屋、山口井筒屋にて個展 平成22年 五代 髙橋楽斎 襲名 髙橋美子 Takahashi Yoshiko 昭和63年 滋賀県甲賀市信楽町生まれ 平成21年 関西外国語大学 短期大学部 国際コミュニケーション学科 卒業 平成24年 京都府立陶工技術専門校 修了 平成25年 滋賀県立信楽窯業技術試験場 修了 平成28年~令和元年 滋賀県陶芸の森創作研修課技術スタッフとして勤務 現在 信楽町にて制作 田尾 晃 Tao Akira 平成3年 長崎県長崎市生まれ 平成22~26年 The New York State College of Ceramics at the Alfred University, Art&Design学部卒業 平成26~27年 同大学にてAssistant Technicianとして勤務 平成28~29年 滋賀県陶芸の森にてスタジオアーティストとして1年間滞在 平成29年~現在 滋賀県陶芸の森創作研修課技術スタッフとして勤務 現在 信楽町にて制作 |
作家在廊日 Date Artist in Gallery | 髙橋楽斎 全日在廊予定 ※ 恐れながら、コロナ禍の影響により、在廊予定が変わる可能性がございます。 |
出品作品 Exhibited Works | 茶碗、花入、水指、茶器、香合、振出、壺、オブジェ、ぐい呑、酒器、皿、カップなど |
DM | この展覧会のDMを見る(PDF) |
お知らせ Notice | ■コロナ禍による開催内容の変更の可能性 恐れながら、コロナ禍の状況で、さらなる営業自粛を要請された場合などは、会期と営業時間の変更や、最悪の場合オンライン展示のみの可能性もございます。どうかご理解を頂ければ幸いに存じます。 お手間をおかけして恐縮ですが、最新情報は、このホームページにて発信致しますので、此方をご確認頂ければ幸いです。 ■新型コロナウィルス感染予防対策 ご来廊される皆様に、より安心してお楽しみいただけますよう、下記の新型コロナウィルス感染予防対策を徹底致します。 恐れ入りますが、お客様のご理解とご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。 1 大切なお客様へのお願い ・弊廊入口とビル入口に、アルコール消毒液を設置しております。ご来廊の際は、恐縮ですが、手指の消毒をお願い申し上げます。 ・お出かけの際は、出来る限り、マスクのご着用をお願い申し上げます。 ・現在、発熱がある場合や体調がすぐれない方は、恐れ入りますが、ご来廊をお見合わせ頂きますよう、お願い申し上げます。 ・過去2週間以内に、発熱や風邪で受診や服薬等をした方、および海外への訪問歴のある方は、ご来廊をお見合わせ頂きますよう、お願い申し上げます。 ・店内の混雑緩和のため、出来る限り、少人数でのご来店をお願い申し上げます。 ・通常、お客様にお出ししていた玉露などの呈茶のサービスを、申し訳ありませんが、当面の間、控えさせて頂きます。 2 弊廊として取り組む事 ・弊廊内に高機能換気システム「ロスナイ」(三菱電機製)を令和3年1月6日より導入致しました。この新しい換気設備により、15〜20分に一回は、弊廊内の全ての空気が入れ替わる事になります。また、入口ドアを常時開放しております。 ・日常清掃をより強化致します。 ・お客樣やスタッフが頻繁に手を触れる、エレベーターのボタン、テーブルと椅子、入口ドアとトイレの取っ手、筆・ペンなどのアルコール除菌を営業中にも定期的に行います。 ・弊廊内が多くのお客様で混雑し、三密状態になったと判断すれば、弊廊への入場制限をお願いする場合もあります。 ・弊廊スタッフはマスクを着用し(マスクの下は笑顔です(^^))、検温や体調管理を徹底し、接客に務めさせて頂きます。 皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。 |
主な出品作品 Main Exhibited Works |
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No.7
作家名 | 髙橋 楽斎 |
作品名 | 分福瓶掛(敷板と五徳付・釜非売) 【ご売約済】 |
価格 | 税別13万円 (税込143,000 円) |
箱 | 桐箱付(後日) |
寸法 | 瓶掛: W28.0 × D31.0 × H23.0 (㎝) 五徳:Φ 13.5 × H 12.8 (㎝) 敷板: W25.3 × D26.7 × H3.0 (㎝) |
販売方法につきまして
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- DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
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- 実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
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- 皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。