柿傳ギャラリーブログ
半泥子 廣永窯 四人展 ご報告
平成29年11月6日(月)
平成29年10月24日(火)~ 10月30日(月)に開催しました
半泥子 廣永窯 四人展 のご報告です。
半泥子 廣永窯は、川喜田半泥子が弟子養成のために
自邸の登り窯を現在の地に移したことから始まります。
半泥子先生の型や約束にとらわれない自由な精神は、
窯とともに今にまで引き継がれています。
今回はそんな廣永窯で作陶されている、四人の陶芸家によるグループ展を開催しました。
下田 正人
伊賀狛犬
赤絵竜文扁壺
廣永窯には半泥子先生や坪島先生の奉納された狛犬があるそうで、
下田先生はそれに倣い、今回初めて作られたそうです。
福森 資
盛絵山水草花文菓子鉢
盛絵山水金更紗文筆筒
福森先生は阿漕焼の作品を作られます。
「盛絵」は白い土台の土を盛り、その上から絵付けするとても手の込んだ伝統技法です。
坂口 久司
マグカップ
彩泥角皿
掠れたような独特の質感の作品を作られる坂口先生。
生乾き状態の土に泥や薬掛けをすることで、この質感は生まれます。
けれど釉薬はきちんとかかっているため、日常遣いしやすいのだとか。
杉田 汀女
辰砂六角兎付灯籠
辰砂薄紅桜組皿
遊び心のある絵付が印象的な杉田先生。
灯籠は夜咄の際にお使い頂くと
とても雰囲気が出て素敵なのだそうです。
第二展示室には
ユーモアたっぷりの半泥子先生の自画像も展示しました。
今回も沢山の方にご来廊頂きまして、ありがとうございました。
さて、現在のギャラリーでは 半泥子 廣永窯 藤村州二 陶展 を開催しております。
今に受け継がれている半泥子の精神を、今週もたっぷりお楽しみください。
自画像も引き続き展示していますので、この機会に是非足をお運びください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。