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team九谷 -色絵の世界展

たけごし じゅん

会期 平成24年10月21日(日)~10月27日(土)
開廊時間午前11時~午後7時まで(最終日は午後5時まで) 会期中無休
出品作家赤地 径、佐藤 亮、武腰 潤、田島正仁、中田一於、福島武山、見附正康、南 繁正、吉田幸央
(五十音順)
略歴□福島 武山
昭和38年  石川県立工業高校デザイン科卒
平成13年  第25回 伝統九谷焼工芸展 大賞受賞
平成17年  石川県指定無形文化財 九谷焼技術保存会会員に指定される
平成19年  九谷焼伝統工芸会 会長就任、石川の伝統工芸展 優秀賞受賞

□武腰 潤
昭和23年  石川県寺井町生まれ
平成19年  菊池ビエンナーレ 入選(平成21、23年)
        平成18年度 日本陶磁協会賞 受賞
平成21年  日本陶芸展 招待作家(平成23、25年)

□田島 正仁
昭和23年  5月2日生まれ
平成18年  第53回 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
平成21年  菊池ビエンナーレ 入選
平成22年  伝統九谷焼工芸展 優秀賞 受賞(平成23、24年)

□中田 一於
昭和24年  石川県小松市生まれ
平成14年  石川県指定無形文化財 九谷焼技術保存会保持者に認定
平成22年  日本工芸会 保持者賞受賞、北国文化賞受賞
平成23年  紫綬褒章受章、日本伝統工芸展特待者出品

□南 繁正
昭和25年  石川県能美郡寺井町湯谷生まれ
昭和55年  第27回 日本伝統工芸展 初入選
平成 4年  第39回 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞受賞
平成22年  石川県指定無形文化財 九谷焼技術保存会会員に認定される

□佐藤 亮
昭和21年  新潟県新潟市生まれ
昭和55年  日本伝統工芸展 初入選
昭和59年  日本工芸会正会員となる
平成 9 年  コンペティション ’97九谷等で受賞

□吉田 幸央
昭和35年  石川県小松市生まれ
平成11年  陶芸ビエンナーレ ’99 特別賞受賞
平成21年  伝統九谷焼陶芸展 大賞受賞
平成22年  第57回 日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞

□赤地 径
昭和47年  石川県金沢市生まれ
平成 6 年  多治見市陶磁器意匠研究所にて半年間研修~現在 赤地陶房
平成14年  赤地健・径 二人展 やきものいこま(奈良)
平成23年  個展 pARa:siTe(金沢)

□見附 正康
昭和50年  石川県加賀市生まれ
平成 9 年  福島武山氏に師事(平成19年独立)
平成21年  全国伝統工芸品公募展 経済産業省製造産業局長賞受賞
平成24年  「工芸未来派」(金沢21世紀美術館)
お知らせ■座談会「九谷の色絵-その技と魅力」
本展覧会初日に、日本陶磁協会の森孝一さんと、出品作家による座談会を開催します。どうぞご参加頂ければ嬉しいです。
・日時 10/21(日) 16:00~17:30
・会場 安与ホール(柿傳ギャラリーと同じ安与ビルの7階です。)
     東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル7階
・参加費 無料
・申込 参加をご希望される方は、柿傳ギャラリーまで電話、FAX、メールにてお申し込み下さい。
     TEL03-3352-5118(11~19時受付。ギャラリー休廊日を除く)、FAX03-5269-0335、
     gallery@kakiden.com

■□オープニングレセプションパーティー
出品作家を囲み、ささやかなレセプション(立食)を開催します。石川県の地酒を御用意しております。どうぞご参加下さい。
・日時 10/21(日) 17:30(上記、座談会終了次第)~19:00
・会場 柿傳ギャラリー
・参加費 無料
・申込 不要です

「伝承」と「伝統」は似て非なるものです。「伝承」は先人たちが創り出した貴重な技術を伝え残していくことです。それに対し、「伝統」は先人たちの精神を引き継ぎ、時代が求めるものを常に創造していくことです。「不易流行」とは松尾芭蕉が『奥の細道』の旅の間に体得した俳諧理念ですが、この言葉はすべての芸術に通じる理念だと思います。「不易」とは永遠に変わらないもの、すなわち本質をいい、「流行」とは新しさを求めて時代とともに変化するもの、すなわち新たな創造を意味します。その不易流行を理念に、現代の九谷焼を代表する九人の作家が結集し、個を超えたチーム力を持って各々の個展とはまた違うteam九谷ならではの色絵の世界展を、この秋に柿傳ギャラリーにて開催いたします。

九谷焼というと赤・緑・黄・紺青・紫の「九谷五彩」のイメージがありますが、江戸後期になると赤を中心とした「赤絵細描」「赤絵金彩」が誕生します。

福島武山氏は、「赤絵細描」の技術を現代に蘇らせた第一人者です。古典的な龍や鳳凰、唐子や山水から幾何学的文様や網手を組み合わせた現代風の文様までを、その濃淡と繊細な線によって描き出す素晴らしい技術の持ち主です。

武腰潤氏は、自然のスケッチから生まれた線描と古九谷に学んだ鮮麗な色調、タタラ作りによる現代的造形を見事に融合させて、現代九谷の「色絵磁器」を完成させた、九谷を代表する作家です。彼の描く鳥は、たとえ静止していても、次の瞬間には動き出しそうな気迫のこもった線描です。

田島正仁氏は、師・三代徳田八十吉の「彩釉磁器」の技法をいまに継承する作家です。氏は紺碧の深い色を求めて五度釉薬を掛け、五度焼成します。そうして生まれる鮮やかなグラデーション(青・黄・緑)には、高度な熟練の技が感じられます。

中田一於氏は、磁器に貼った銀箔の上に釉薬を掛け、その輝きを永遠のものとする「釉裏銀彩」を創造した九谷を代表する作家です。最後に薄い釉薬を掛けることで、銀が沈んで清楚に輝くのが中田作品の最大の特徴であり、また魅力でもあります。

南繁正氏は、九谷焼の中でも珍しい「淡い緑色」を基調とし、百舌鳥(もず)、四十雀(しじゅうから)や翡翠(かわせみ)、竹などの動植物を描いていますが、その斬新な構図には、かつて洋食器デザイナーとして活躍された氏の感性を感じます

佐藤亮氏は、淡彩画のような柔らかい色合いと九谷五彩を効果的に加えた物語性のある「色絵磁器」を創作する作家です。九谷焼では珍しく手捻りと轆轤による成形で、九谷の伝統にはない技法と道具を積極的に取り入れ、真摯に作陶されています。

吉田幸央氏は、パステル画のような彩色の作品で注目される「彩色金彩」「彩色金襴手」の作家です。素地を乾燥させてから削り込むことによって磁器を出来るだけ軽く繊細に見えるよう工夫し、最低五回の焼成を繰り返すことで複雑な色合いを表現されています。

赤地径氏は、高級食器のイメージの強い九谷焼では珍しい食器を中心に制作するクラフトの作家です。今回も飯茶碗・蕎麦猪口・マグカップなどが出品されます。父の赤地健氏と共に赤を用いて、自由にのびのびと描く文様は、じつに心地よい作品です。

見附正康氏は、「赤絵細描」の若手作家です。師の福島武山氏とは異なり、古い着物の模様やジュエリーの輝き、あるいは外国の教会建築などからインスピレーションを得たオリジナルな文様で、新しい「赤絵細描」の世界に挑戦する現代九谷のホープです。

森 孝 一(美術評論家・日本陶磁協会 事務局長)

主な出品作品
展覧会期間中に展示した作品をご紹介します。
展覧会終了後は、恐れながら、作品の在庫をお調べするのにお時間を頂ければ幸いです。
画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
価格は、全て消費税込みの価格です。

ふくしま ぶざん

作家名福島 武山
作品名水指(巾着袋)宝尽くし文
価格630,000円
寸法直径21.5㎝×高さ13.5㎝

たけこし じゅん

作家名武腰 潤
作品名四神文瓢型角瓶
価格567,000円
寸法縦8.3㎝×横8.3㎝×高さ21.5㎝

たじま しょうに

作家名田島 正仁
作品名彩釉鉢 「宙」
価格693,000円
寸法直径48.5㎝×高さ19.0㎝

なかだ かずお

作家名中田 一於
作品名淡青釉裏銀彩花春秋文方壷
価格315,000円
寸法縦8.0㎝×横20.7㎝×高さ11.0㎝

みなみ しげまさ

作家名南 繁正
作品名盒 「清々」
価格735,000円
寸法直径32.0㎝×高さ12.3㎝

さとう りょう

作家名佐藤 亮
作品名八稜筥 「たまゆら」
価格210,000円
寸法縦14.4㎝×横14.4㎝×高さ7.0㎝

よしだ ゆきお

作家名吉田 幸央
作品名金襴手彩色大皿
価格1,050,000円
寸法直径56.0㎝×高さ7.0㎝

あかじ けい

作家名赤地 径
作品名飯椀
価格2,100円
寸法縦11.0㎝×横11.3㎝×高さ6.2㎝ (下左作品)

みつけ まさやす

作家名見附 正康
作品名赤絵細絵 小紋 茶碗
価格84,000円
寸法直径11.7㎝×高さ8.2㎝