杉山 寧 [近代日本画] 加山哲也 [陶芸] 二人展
Sugiyama Yasushi [Japanese Paintings] & Kayama Tetsuya [Ceramics] Two-Artists Exhibition
「映」 杉山 寧 作 「金龍文瓶」 加山哲也 作
会期 Schedule |
令和4年8月21日(日)~8月27日(土) August 21 - August 27, 2022 |
開廊時間 Opening Hours | 午前11時~午後7時まで(最終日の8月27日は午後5時まで) 会期中無休 Open daily 11 am to 7 pm except for August 27, when the gallery will close at 5 pm. |
出品作家 Artist | 杉山 寧 Sugiyama Yasushi 加山哲也 Kayama Tetsuya 協力:第一画廊 |
ご紹介文 Introduction |
加山哲也氏は多摩美術大学では日本画を専攻して卒業後、番浦史郎氏の元で陶芸の道に進んだ。 大学卒業後、暫くして哲也氏から徳利とぐい呑みが送られて来た。
父君加山又造先生の研ぎ澄まされ洗練された形も追求と異なってそれらは未完ではあるがたっぷりとおおらかなフォルムで温かみを感じた。
この度は杉山寧先生の作品と同じ空間に並ぶと言う。
日展の先端に立たれた杉山先生、創画会でご活躍された加山先生、いずれも研ぎ澄まされた美の追求、象徴、リアリティの究極を求められていて、私がいくら装飾語を使っても使い過ぎることはない。
哲也氏の膨らみのある大らかさとはある意味両者とは対極にあり、対比できるものと思っている。
米谷清和(公益財団法人 日展会員・多摩美術大学 名誉教授・日本画家)
中学生の頃に、縁あって親類となった陶芸家・番浦史郎の伊賀の工房を訪れ、粘土に触らせてもらいました。 皿や壺などの造形に熱中した私は、いつかこれを仕事にしてみたいと夢に見て、高校の卒業と同時に入門することも考えました。 日本画家であった父の「絵はものをつくる行為において全ての基本だから、せめて身に着けてから番浦さんのところへいきなさい」というアドバイスに従い多摩美術大学の日本画科に進学しました。 当時、多摩美術大学日本画科には堀文子先生と父、そして上野泰郎先生と三人の教授による指導体制でした。 三人はいずれも創画会に所属する画家でした。
学生時代の私は、日本画を学び、発表の場として創画会を目指しました。 そして他の団体にも目を向け、同時代に活躍する画家の作品を学びました。 その中でも日展の日本画は、当時の創画会の日本画と対局にあるという感覚がありました。
杉山寧先生の日本画は、当時未だ拙い学生の私の目から見ても、際立っていました。 自分が幼い時から慣れ親しんだ父の絵の在り方と全く異なる極みを目指していることを強く感じました。 特に岩絵具の積層による色彩の描出、技術的に高度な粒子の組み合わせにより描かれる美しさは圧巻で、絵に近く寄り、また絵から離れて、じっくりと見ることでその技巧の妙に引き込まれ、将来に工芸の道を志す者として、日本の美術の可能性を学ばせていただいたのでした。
大学を卒業後は当初から目指していた番浦史郎一門への入門を果たしましたが、日本画の学びから得た知識や発想は今の私の作品に、少しばかりは活かせているかと存じます。 私は作家としてあまり器用なほうではなく、気が付くと器づくりの造形の工程に夢中になり、いつの間にか棚いっぱいの生地を大量に拵えています。 そして、その大量の生地の多くには、その生地に合う絵を思い描いて、絵付けします。
絵のモチーフの多くは、工房の周りの山や海を散歩して見つける自然の姿です。 鳥や虫、草花、魚などを描くときには陶の持つ素材の力に支えられながら、私なりの美しいものを表現したいと思って仕上げていきます。
杉山先生の作品と私の器が並ぶという思いがけないお話を頂戴して、唯々恐縮するばかりですが、差が大きいからこそ新しく見出していただける面白さもあるのではないかと思っています。 陶磁の世界で名高い柿傳ギャラリーという空間でこのような出会いをいただけましたことに、心より感謝いたします。
加山哲也 |
略歴 Biography | ▶杉山 寧 Sugiyama Yasushi 明治42年 東京浅草に生まれる。両親は文房具店を営み、幼少から描くことに才能を発揮 昭和7年 東京美術学校在学中に「磯」第13回帝展で特選 昭和8年 卒業制作「野」で首席に選ばれる、松岡映丘に師事 昭和32年〜平成5年 「孔雀」で芸術院賞を受賞。芸術院会員、文化勲章受章。月刊・文芸春秋の表紙、個展開催多数 平成5年 東京文京区にて死去 ▶加山哲也 kayama Tetsuya 昭和29年 日本画で高名な加山又造の長男として、神奈川県に生まれる 昭和53年 多摩美術大学日本画科を卒業する、陶芸家・番浦史郎に師事する 昭和61年 独立 昭和63年 神奈川県大磯に窯を築く 平成4年 日本橋高島屋で初個展を開催する 平成14年 加山又造・哲也二人展を開催する |
作家在廊日 Date Artist in Gallery | 加山哲也:8月21日(日)、23日(火)、25日(木)、27日(土) ※ 恐れながら、コロナ禍の影響で、変更になる可能性がございます。 |
出品作品 Exhibited Works | 杉山 寧:日本画 加山哲也:陶芸作品[壺、扁壺、瓶、花入、鉢、数茶碗、中鉢、俎(まないた)皿、長方皿、皿、高坏、汲み出しなど] |
DM | この展覧会のDMを見る(PDF) |
展示風景動画 Exhibition Scenery Video | |
展示風景写真 Exhibition Scenery Photo | |
新型コロナ 感染防止策 Covid-19 | ご来廊される皆様に、弊廊でのひとときをより安心してお楽しみいただけますよう、下記の新型コロナウィルス感染防止策を実施しております。恐れ入りますが、お客様のご理解とご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。 1 大切なお客様へのお願い ・弊廊入口とビル入口に、アルコール消毒液を設置しております。ご来廊の際は、恐縮ですが、手指の消毒をお願い申し上げます。 ・お出かけの際は、マスクのご着用をお願い申し上げます。 ・現在、発熱がある場合や体調がすぐれない方は、申し訳ありませんが、ご来廊を見合わせて頂きますよう、お願い申し上げます。 ・過去2週間以内に、発熱や風邪で受診や服薬等をした方、および海外への訪問歴のある方は、ご来廊をお見合わせ頂きますよう、お願い申し上げます。 ・店内の混雑緩和のため、出来る限り、少人数でのご来店をお願い申し上げます。 ・コロナ禍までは、お客様にお出ししていた玉露などの呈茶のサービスを、申し訳ありませんが、当面の間、控えさせて頂きます。 2 弊廊として取り組んでいる事 ① 高機能換気システム「ロスナイ」 弊廊に高機能換気システム「ロスナイ」(三菱電機製)を令和3年1月6日に3基、導入致しました。 この新しく強力な換気設備により、15〜20分に一回は、弊廊内の全ての空気が入れ替わる事になります。 加えて、入口ドアは常時開放し、一層の換気に務めております。 ② 二酸化炭素濃度計 カウンター上に、令和3年4月2日より二酸化炭素濃度計を新設致しました。 概ね、弊廊の二酸化炭素濃度計は400〜480ppmを指し示しています。 外気の二酸化炭素濃度は415〜450ppmですので、ほぼ街中と同程度の空気が弊廊内に満ちています。 どうかご安心して弊廊での一時をお楽しみ頂ければと存じます。 ③ サーモグラフィー ご来廊されるお客様用のサーモグラフィーを令和3年5月12日に新設致しました。 サーモグラフィーは、弊廊の入口右手の壁面に設置していますので、恐れながら、ご来廊の際は検温のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。 誠に恐縮ですが、37.5度以上のお客様のご入場はお控え頂いております。どうかご理解を賜れればと存じます。 ④ 消毒用アルコール 手指消毒用のアルコールは、資生堂SHISEIDOさんの消毒液を使用しています。 手に優しい保湿成分配合との事で、皆様からご好評を頂いております。 ⑤ 日常清掃 日常清掃をより強化致します。 お客樣やスタッフが頻繁に手を触れる、エレベーターのボタン、テーブルと椅子、入口ドアとトイレの取っ手、筆・ペンなどのアルコール除菌を営業中にも定期的に行います。 ⑥ 入場制限 弊廊内が多くのお客様で混雑し、密になると判断すれば、弊廊への入場制限をお願いする場合もあります。 ⑦ スタッフの体調管理 弊廊スタッフはマスクを着用し、検温や体調管理、アルコールによる手指消毒を徹底して、接客に務めさせて頂きます。 ⑧ 定期PCR自主検査 令和4年7月9日、スタッフ全員の定期PCR自主検査(コロナ禍で12回目)を行い、全員、陰性でした。 お客様に安心してご来廊頂き、弊廊スタッフも安心して仕事が出来る職場環境の維持のため、今後も月に1度、PCR自主検査を実施してまいります。 皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。 そして、どうか一層、お気をつけてお過ごしくださいませ。 |
主な出品作品 Main Exhibited Works |
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販売方法につきまして
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