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初個展 萩焼 坂倉正紘 展 

会期
Schedule
令和2年7月25日(土)~7月31日(金)
July 25 - July 31, 2020
開廊時間
Opening Hours
午前11時~午後7時まで(最終日の7月31日は午後5時まで)
会期中無休
Open daily 11 am to 7 pm except for July 31, when the gallery will close at 5 pm.
出品作家
Artist
坂倉正紘
Sakakura Masahiro
ご紹介文
Introduction

[本展の拝見記]

坂倉正紘氏、そして安田尚史氏へのエール

 

まず最初に、この非常に動きづらい厳しい時期に初個展を迎えることになった坂倉正紘氏と、展覧会を決行する勇気をお持ちになった柿傳ギャラリー店主の安田尚史氏に、心から敬意を表したい。

この貴重な経験の先には、必ず人と人との強い絆が繋がりとなって廻って来ると信じている。

 

正紘氏に最初にお目にかかったのは、平成23年夏に大学から家に戻ったところ。

萩で新兵衛先生ご夫妻にご紹介いただいたが、ご挨拶の後すぐロクロに座り仕事に戻り、少しでも土に触れていたいという思いが自然と伝わってくる出会いだった。

結婚式を控え既に入籍を済ませ、家のお手伝いする初々しい奥様共々ご紹介いただいたのだが、特に新兵衛先生の奥様がとても嬉しそうな笑顔だったことが印象的だった。

 

坂倉家は十二代新兵衛が萩焼中興の祖として深川萩の隆盛を築き、十三代が継承し時代とともに大きくなっていった。

ところが十四代の早世により十五代は大学卒業の翌年には当主としての重責を担う事になる。

恐らく有無を言わせぬ状況だったのではないか。

その後正紘氏が生を受けた時父は既に十五代新兵衛として活動しており、常に当主である姿を見ながら育ったことになる。

その後父と同様に東京藝術大学へ進む道を選ぶ。選ぶと書いたが、簡単に選べる道ではない。

様々なプレッシャーを乗り越えて自らの強い意志で切り開いて進んだのだろう。

 

東京藝術大学では彫刻を学んでいるが、素材としては土を選んだという。

今回出品されているオブジェも、そして茶陶もその延長線上と考えているようだ。

広い意味での造形感覚に制限はないという事だろうか。

その振り幅の広さにまず気持ちの余裕というか、構えの大きさを感じた。

また今回出品されている作品には様々な土の名前があるが、家の周辺にある足元の土を見つけ、ブレンドして作品にも取り入れているという。

まずは足元から見つめる、とても大事なことだと思う。

これは私の持論なのだが、絵画や彫刻などの作家は成功すると生活しやすい都会に住んで制作をする人が多いが、工芸家、特に陶芸家はその土地・空気と共に制作することに意味があると思っている。

おそらく自然に家の周辺を歩き、土を見つけ、作品へと導いたのだろう。

足元を見つめ直してその土を手にする自然の流れこそ、十五代続く深川萩の家を背負う歴史を深めることに繫がっている。

 

今回の作品を拝見すると、まずは大振りで堂々とした大道土の井戸型の茶碗が目を引く。

坂倉家らしい枇杷色の肌に土味を見せる釉掛けも実に安定している。

何より形が良い。若さと力強さの中に堂々とした高台・すっきりした口作り、今後もっと手馴れて落ち着いてくるだろうという粗さも含めて、現在の正紘氏を象徴する井戸型である。

茶碗は他にもバリエーションがあったが、眼を引いたのは手捻りの盌。

父である新兵衛先生は平成26年に佐川美術館と日本橋三越で十五代樂吉左衞門氏との二人展を開催し、そこで手捻りの樂茶碗を手がけた。

その際萩では樂吉左衞門氏がロクロと手捻りで萩茶碗を制作。

その近くに正紘氏もいた。その影響が少しあるのではないかと思う手捻り盌だろう。

いや、オブジェの造形の延長線なのか、手捻りながらも造形の変化に無理が無く納まりの良い盌になっている。

今後はもっと抑えられた中にも動きのある、個性の強い手捻りの茶盌が出てくるのが楽しみなところ。

何と言っても出品作のハイライトはオブジェ、そして造形的な花入だろう。

土を練り上げたもの、表面に細かい彫をこれでもかというほど施し、動きのある形に有機的な表情を見せる作品、尖った部分を持ちながらもどこか土味のある柔らかさを感じるオブジェや花入がどれも印象的だ。

土を動かし表面にも手を加え釉薬を掛け薪窯で焼成する、オブジェとはいえ”やきもの”と同じプロセスを踏んだ作品は、動きのある形ながら手捻り盌と同様やはり良く考えられている。

柿傳ギャラリー奥の部屋に置かれた3点のオブジェは、まさにあの場所の象徴「守・破・離」と見た。

オブジェでありなら、今後はもっと転んだり立たなかったり動きの変化を期待したいという思いと、表面の施しに存在感を持たせ形は逆に抑えられた方向に寄っていくのか、いずれにしても自然な流れの中、つまり正紘氏の頭の中に流れる音色から新たな造形は産まれてくるだろう。

 

最後に酒器がたくさん並んでいるコーナー、口が切れていたり釉薬も様々で、とても楽しいコーナーだった。

「口が切れていても呑めれば良いですよね。」というその心持ちこそ、正紘氏らしさの表現ではないか。

さすがに茶盌では口の切れたものは出来ないが、酒器ならできるその動きこそ、今後の制作に進む気持ちの原点だと感じた。

この自由さを大事にして欲しい。

 

いずれにしても、このコロナ禍にもかかわらず訪ねてくるお客様が途切れ無い人としての魅力や、一人一人と丁寧に会話をしながら自身・作品に関して真摯に語る姿からは、現在の坂倉家の中での安定した立ち位置を感じた。

この環境で制作を続ければぐんぐん成長していくだろう。

その今後の作品をますます見たくなった、そんな展覧会だった。

 

令和2年8月

日本橋三越本店 美術部 嶋田 修

 

 

[本展の紹介文]

深川萩360年の歴史を繋ぐ坂倉新兵衛家。

山口県の長門市にあるご自宅兼工房の近くには、音信(おとずれ)川という素敵な名前のついた川が流れ、初夏には蛍の大群が舞う、それは圧巻の光景との事です。

 

さて、初個展となる本展では、茶陶を中心に最新作を発表致します。

私は焼き物の魅力は、大別すると、「造形」と「肌合」の二つになると思います。

その二つに照らし合わせると、正紘作品は、伝統的な萩焼が見え隠れしつつも、一見して、彼の作品だと分かる特徴をきちんとお出しになっています。

もちろん、その「造形」力と「肌合」の見せ方も素晴らしいと感じており、とりわけ上の茶碗の様な「大道粉引」と銘打つ作品群が気に入っています。

 

萩の陶家を訪ねると、「お茶攻め」という言葉がある程、萩の皆さんには茶の湯がお近くにあります。

これは、それぞれの陶家を巡る度に、薄茶一服が振る舞われ、お腹が(美味しく)たぷたぷになるという事。

もちろん正紘さんも、茶の湯の稽古を真摯につまれ、また地元長門の文化発信にも努められ、素晴らしい好青年だと感じ入っています。

 

大切な初個展の場に未熟な弊廊をお選び頂き、感謝の気持ちで一杯です。

綺麗な澄んだ目をお持ちで心優しい正紘さんも在廊予定です。

どうぞご清覧頂ければ幸いです。

 

店主 安田尚史

略歴
Biography
昭和58年 山口県生まれ 父は十五代 坂倉新兵衛
平成21年 東京藝術大学 彫刻科 及び 大学院彫刻専攻 修了
平成23年 京都市伝統産業技術者研修 修了
平成29年 萩傳流展 出品(新宿 柿傳ギャラリー)
                ディスカバリーチャンネル「明日への扉」出演
平成31年 「ブレイク前夜」出演
令和元年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ 佳作受賞
作家在廊日
Date Artist
in Gallery
会期中、全日、在廊予定
出品作品
Exhibited Works
茶碗、水指、花入、掛花入、オブジェ、徳利、盃、鉢、小鉢、皿、湯吞
DMこの展覧会のDMを見る(PDF)
お知らせ
Notice
■新型コロナウィルス感染予防対策
ご来廊される皆様に、より安心してお楽しみいただけますよう、下記の新型コロナウィルス感染予防対策を徹底致します。
恐れ入りますが、お客様のご理解とご協力を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

1 大切なお客様へのお願い
・弊廊入口とビル入口に、アルコール消毒液を設置しております。ご来廊の際は、恐縮ですが、手指の消毒をお願い申し上げます。
・お出かけの際は、出来る限り、マスクのご着用をお願い申し上げます。
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・店内の混雑緩和のため、出来る限り、少人数でのご来店をお願い申し上げます。
・通常、お客様にお出ししていた玉露などの呈茶のサービスを、申し訳ありませんが、当面の間、控えさせて頂きます。

2 弊廊として取り組む事
・弊廊内の換気をより徹底致します。換気扇による換気に加え、入口ドアを常時開放します。
・日常清掃をより強化致します。
・お客樣やスタッフが頻繁に手を触れる、エレベーターのボタン、テーブルと椅子、入口ドアとトイレの取っ手、筆・ペンなどのアルコール除菌を営業中にも定期的に行います。
・弊廊内が多くのお客様で混雑し、三密状態になったと判断すれば、弊廊への入場制限をお願いする場合もあります。
・弊廊スタッフはマスクを着用し(マスクの下は笑顔です(^^))、検温や体調管理を徹底し、接客に務めさせて頂きます。

皆様のご来廊を心よりお待ち申し上げております。
主な出品作品
Main Exhibited
Works
展覧会期間中に展示した主な作品を以下にご紹介致します。
価格は、税別か税込の記載が無い場合は、展覧会開催時点の消費税込みの金額です。
画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
これらの作品以外にも多数の作品がございます。お客様のお好みをお電話かメールにてお聞かせ頂ければ、より詳細な画像を撮影して、メールにてご案内させて頂きます。
展覧会終了後は、申し訳ありませんが、作品の在庫をお調べするためのお時間を頂ければ幸いです。

作品サムネイル

No.1

作家名坂倉 正紘
作品名萩茶盌 大道粉引【ご売約済】
価格税別13万円 (税込143,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 14.8 × H 7.2 (㎝)

作品サムネイル

No.2

作家名坂倉 正紘
作品名花器【ご売約済】
価格税別13万円 (税込143,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 19.8 × D 14.0 × H 38.5 (㎝)

作品サムネイル

No.3

作家名坂倉 正紘
作品名台ノ土水指 大道粉引
価格税別20万円 (税込220,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 18.5 × H 18.0 (㎝)

作品サムネイル

No.4

作家名坂倉 正紘
作品名萌黄水指
価格税別17万円 (税込187,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 18.0 × H 22.6 (㎝)

作品サムネイル

No.5

作家名坂倉 正紘
作品名花器【ご売約済】
価格税別11万円 (税込121,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 13.0 × H 29.0 (㎝)

作品サムネイル

No.6

作家名坂倉 正紘
作品名粒紋花器【ご売約済】
価格税別10万円 (税込110,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 13.0 × D 8.0 × H 35.8 (㎝)

作品サムネイル

No.7

作家名坂倉 正紘
作品名台ノ土花入 大道粉引
価格税別5万円 (税込55,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 8.8 × H 19.2 (㎝)

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No.8

作家名坂倉 正紘
作品名粒紋鉢
価格税別17万円 (税込187,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 30.0 × H 9.3 (㎝)

作品サムネイル

No.9

作家名坂倉 正紘
作品名台ノ土茶盌 大道粉引
価格税別13万円 (税込143,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 16.0 × H 12.2 (㎝)

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No.10

作家名坂倉 正紘
作品名盌【ご売約済】
価格桐箱付(後日)
税別15万円 (税込165,000 円)
寸法W 12.2 × D 11.2 × H 11.8 (㎝)

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No.11

作家名坂倉 正紘
作品名茶盌 大道粉引【ご売約済】
価格税別13万円 (税込143,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 14.0 × H 7.8 (㎝)

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No.12

作家名坂倉 正紘
作品名台ノ土茶盌 大道粉引
価格税別12万円 (税込132,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 11.4 × H 7.5 (㎝)

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No.13

作家名坂倉 正紘
作品名茶盌 大道粉引
価格税別12万円 (税込132,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 14.0 × D 11.8 × H 8.0 (㎝)

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No.14

作家名坂倉 正紘
作品名long long journey
価格税別50万円 (税込550,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 24.5 × D 18.8 × H 52.5 (㎝)

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No.15

作家名坂倉 正紘
作品名壁(へき)
価格税別25万円 (税込275,000 円)
桐箱付(後日)
寸法W 10.8 × D 12.5 × H 35.5 (㎝)

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No.16

作家名坂倉 正紘
作品名刷毛目花器
価格税別8万円 (税込88,000 円)
桐箱付(後日)
寸法Φ 11.5 × H 24.8 (㎝)

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No.17

作家名坂倉 正紘
作品名花入【ご売約済】
価格税別1万8千円 (税込19,800 円)
桐箱付
寸法Φ 10.0 × H 11.5 (㎝)

作品サムネイル

No.18

作家名坂倉 正紘
作品名[左から]
台ノ土酒盃 大道粉引【ご売約済】
台ノ土酒盃 白釉【ご売約済】
徳利【ご売約済】
台ノ土酒盃 化粧流し【ご売約済】
価格税別1万3千円 (税込14,300 円)
税別1万1千円 (税込12,100 円)
税別2万円 (税込22,000 円)
税別1万1千円 (税込12,100 円)
桐箱付
寸法W 8.2 × D 7.3 × H 4.5 (㎝)
W 7.7 × D 6.2 × H 5.4 (㎝)
Φ 8.5 × H 14.0 (㎝)
W 8.4 × D 7.7 × H 4.4 (㎝)

作品サムネイル

No.19

作家名坂倉 正紘
作品名[左から]
酒盃 大道粉引【ご売約済】
酒盃 大道粉引【ご売約済】
徳利 大道粉引【ご売約済】
台ノ土酒盃 藁刷毛目【ご売約済】
価格税別1万2千円 (税込13,200 円)
税別1万5千円 (税込16,500 円)
税別2万円 (税込22,000 円)
税別1万円 (税込11,000 円)
桐箱付
寸法W 9.1 × D 8.8 × H 4.8 (㎝)
W 7.5 × D 7.0 × H 4.8 (㎝)
Φ 8.2 × H 10.0 (㎝)
W 7.2 × D 6.8 × H 3.6 (㎝)

作品サムネイル

No.20

作家名坂倉 正紘
作品名井戸盃
価格各 税別1万5千円 (税込16,500 円)
桐箱付
寸法Φ 9.2 × H 5.3 (㎝)

販売方法につきまして

DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。概ね、会期初日の二十日前頃にお客様へDMを発送し、ほぼ同時期に当サイトに情報をアップしております。
実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。