今後の展覧会

留守玲展と市岡真治の擬態

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会期 令和2年4月22日(水)~4月28日(火)
開廊時間午前11時~午後7時まで(最終日の4月28日は午後5時まで)
会期中無休
略歴□留守玲 Rusu Aki
昭和51年 宮城県生まれ
平成15年 第11回 日本現代藝術奨励賞
平成19年 工芸の力−21世紀の展望(東京国立近代美術館工芸館) 
平成24年 「留守玲の茶室 さびのけしき」(山口県立萩美術館・浦上記念館)
平成28年 第2回 菊池寛実賞(智美術館)、第27回タカシマヤ美術賞
平成29年 第34回 淡水翁賞 最優秀賞

□市岡真治 Ichioka Shinji
昭和51年 広島県生まれ
平成14年 多摩美術大学大学院美術研究科 修了
以降、各地で個展・グループ展開催  神奈川県小田原市にて鍛金による作品を制作
作家在廊日・留守玲:4月22日(水)、24日(金)〜28日(火)
・市岡真治:4月22日(水)〜25日(土)、27日(月)〜28日(火)
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留守・市岡夫妻の作品は、どちらも作家自身の深部を表現しているようで、気持ちいい。

その要因は、確かな技術もさることながら、素材と向き合う二人の姿勢にあるように思う。

 

留守のオブジェは、鉄の棒を細かい炎で熔断、熔接して仕上げていく中で、発見しながら派生していく形である。

この仕事は、作るというよりも素材と戯れるといった方が近いという。

親密に素材と交感することで、心のセンサーが機敏に作動し、形が生まれるのである。

今展には、その熔接とは異なる、鉄の薄板を契ったり破ったりして張り付けた鉄の動きを探った筒状の花瓶や鉄板を絞り椀状に仕上げた鉄鉢、水滴や熔紋なども出品される。

 

一方市岡は、これまでの茶入の概念を打ち破って、名物茶入の擬態に挑戦する。

銅で茶入の形を構築し、銀と錫で模様を表現する。

それは、鍛金(たんきん)という技法でなければ表現できない造形美であり、市岡が目指すところの純粋自己表現(アート)でもある。

 

森  孝一(美術評論家・日本陶磁協会常任理事)