伊藤 慶二 茶陶展 ー自在ー
掛花
〔ご売約済み〕86,400 円(税込)
W 7.7 × D 6.8 × H 37.2 (㎝)
花:オモダカ[柿傳茶室にて撮影]
会期 Schedule |
平成28年9月12日(月)~9月18日(日) September 12 - September 18, 2016 |
開廊時間 Opening Hours | 午前11時~午後7時まで(最終日は午後5時まで) 会期中無休 |
ご紹介文 Introduction |
伊藤慶二という作家は、常にものの本質を問い続ける稀有なアーティストである。 その孤高の精神は、町中にあっても、まるで深山幽谷に身を置く聖(ひじり)の生き様を見るようである。 だから、絵画にしろ、クラフトにしろ、陶の立体にしろ、伊藤が創り出す造形作品はシンプルで、かつ奥が深い。 それは、彼の純粋な魂の結晶であり、繊細な感性の発露でもある。 伊藤が特定の団体に属さず、地位を求めないのも、そうした創作姿勢を貫き通すためなのであろう。 まさに、伊藤の作品は彼の作家精神そのものである。
伊藤は武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)で油絵を学び、20代半ばより勤務した岐阜県陶磁器試験場で、クラフト運動の指導者であった陶磁器デザイナーの日根野作三と出会った。 その日根野から、やきものの造形に対するデザインの重要性を学んだ。 伊藤が作陶を始めることになった理由も、紙の上のデザインだけでは、土についても、轆轤についても、何も分らないことを痛感したからである。 その結果、量産のためのペーパーデザインではなく、一つ一つが独立した個のデザインに行き着く。 伊藤の作品は、平面にしろ、立体にしろ、その基本のデザインがしっかりしている。 だから、器を中心とした仕事から陶の立体造形へと移行しても、その根幹は何も変わらない。
伊藤の創る茶碗は、シンプルで、かつ奥が深く、モダンである。 その上、茶陶ぶったところがまったくない。 その理由は、常に基本のデザインがしっかりしているからで、だから造形が自由なのである。 サブタイトルの≪自ら在る≫とは、そういう伊藤の生き方をも表わしている。
今展には、茶碗、ドローイングを中心に、茶入、掛け花入、香合、香炉、風炉釜など、50点余が出品される。
森 孝一(日本陶磁協会 常任理事) |
略歴 Biography | 昭和53年 第8回世界クラフト会議日本クラフトコンペ入賞 昭和54年 クラフト展入賞 昭和56年 第39回ファエンツァ国際陶芸展入賞 平成18年 岐阜県芸術文化顕彰 平成19年 第4回円空賞受賞 平成25年 地域文化功労者表彰 |
作家在廊日 Date Artist in Gallery | 12(月)、13(火)午前 |
お知らせ Notice | ■ ギャラリートーク「伊藤慶二×森孝一」&レセプションのご案内 会期初日の夕、伊藤慶二氏と森 孝一氏によるギャラリートークとささやかな小宴を開催します。 柿傳のおつまみと美味しい日本酒で、楽しい一時になればと願っております。 どうぞご参会ください。 ・日 時 9月12日(月) 17:30~19:00 ・場 所 柿傳ギャラリー |
主な出品作品 Main Exhibited Works |
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販売方法につきまして
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- DMや当サイトに掲載している作品は、会期が始まる前の事前予約を承っております。
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- 実際に弊廊にお出かけ頂けない方には、お電話やメールでのご注文も喜んで承ります。
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- 皆様からのお問い合わせを心よりお待ち申し上げております。