過去の展覧会

滝口 和男 展 ー茶陶に遊ぶー

たきぐち かずお

茶函「玄」(7種1組)
【ご売約済み】
〔箱〕W 17.2 × D 13.4 × H 9.6 (㎝)
〔茶碗〕Φ 9.1 × H 7.2 (㎝)
〔茶入〕Φ 5.0 × H 7.9 (㎝)
〔茶杓〕W 13.3 × D 1.9 × H 1.3 (㎝)

会期 平成28年5月17日(火)~5月23日(月)
開廊時間午前11時~午後7時まで(最終日5/23は午後5時まで) 会期中無休
略歴昭和28年 京都五条坂に生まれる
昭和49年 同志社大学経済学部中退
昭和53年 京都市立芸術大学美術学部中退
昭和60年 日本陶芸展(外務大臣賞)。日本新工芸展(日本新工芸賞)
昭和61年 中日国際陶芸展(準大賞)。京都府工芸美術作家協会展(京都府知事賞)。個展(赤坂グリーンギャラリー:東京 昭和63年、平成2年、平成6年)
平成元年 日本陶芸展(秩父宮賜杯グランプリ)。個展(ギャラリーKOYANAGI:東京 平成6年、平成13年)
平成2年 MOA美術館 岡田茂吉賞展(優秀賞)。第1回陶芸の現在-京都から展(髙島屋 東京、横浜、大阪、京都。平成4年)
平成3年 五島記念東急文化賞(美術新人賞)。日本陶磁協会賞受賞。ロイヤルカレッジ オブ アート留学(英国)
平成4年 ロイヤルカレッジ オブ アート修了(英国)。Solo Exhibition(lnstallation in North Yorkshire Landscape)。Group Exhibition(Fruits of Fruits in R.C.A)
平成5年 個展 滝口和男ガラス展(赤坂グリーンギャラリー:東京)
平成6年 個展(五島記念文化財団/マスダスタジオ:東京)
平成7年 記憶1995-滝口和男展(小原流主催 雨香亭:小田原/比燕荘:京都/エスパスOHARA:東京)
平成8年 京都府文化賞奨励賞受賞。滝口和男の陶筥(MIKIMOTOホール:東京銀座)
平成9年 器展(京王百貨店美術画廊:東京/寛土里:東京)。Solo Exhibition(lnstallation to the church & Zetterquist Gallerist Galleries in New York)
平成11年 滋賀県大津市坂本に築窯
平成12年 香盒による-ものじてん-滝口和男展(寛土里:東京赤坂)。因幡の白うさぎ物語展(ギャラリー栄光舎:鳥取)。宴の記憶展(三越百貨店:東京日本橋)
平成15年 現代陶芸の華展(茨城県陶芸美術館)。Recovery of Use Cheoungiu Intemational Craft Biennale 2003(韓国)
平成18年 Asian Ceramic Delta展(韓国、台湾、日本)。Solo Exhibition(Zetterquist Galleriy New York)
平成19年 The Wonid Ceramic Biennale 2007(韓国Icheon)
平成22年 京都市白川に築窯。日韓交流美術展(釜山市立美術館:韓国)。日仏交流美術展(Espace Culturel Bertin Poiree:Paris)
平成24年 個展(Hidden Space:ソウル韓国/gallery Nanoon:ソウル韓国)
平成25年 京都府文化賞功労賞受賞。五島美術館庭園展(東京)。滝口和男博覧会(和光ホール:東京銀座)
平成27年 イギリス遊学。二人展陵辱の森(世沙弥:大阪)
作家在廊日5月17日(火)~19日(木)
お知らせ■ギャラリートーク「森 孝一 × 滝口和男」& レセプションのご案内
会期初日の夕、森孝一氏と滝口和男氏によるギャラリートークとささやかな小宴を開催します。
柿傳のおつまみと美味しい日本酒で、楽しい一時になればと願っておりま す。
どうぞご参会ください。
(申込不要・会費無料)

・日時 5月17日(火) 17:30~19:00  
・場所 柿傳ギャラリー 

滝口和男の創作には、二つの傾向がある。

一つは、作品から言葉を排除することによって生まれた一連の<無題>作品である。それは、5ミリほどの厚みのある一枚の土の板から起されるもので、どこか皮袋を連想させるような、ふっくらとした曲面をもつ造形作品である。

いま一つは、言葉を起点とした独自の小作品で、これは平成3年、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに留学した時に英語を中心とした生活体験から生まれたものである。

「人間は言葉で考え作品を構築している」という再認識が、のちの言葉を起点とした小作品の制作へと発展した。この小作品は、平成11年の「とうげいずかん」、平成12年の「ものじてん」からはじまる。

滝口は技術によってではなく、言葉をモチーフにすることによって、従来のやきものの常識から解放された。

その作品がどれも懐かしく愉しいのは、それが滝口の心象風景ともいうべき記憶(言葉)から生まれ、その作品を通して、また見る側の記憶(言葉)へと伝えられていくからである。

このように、滝口作品にとって、言葉は非常に重要な存在なのである。

滝口自身の言葉を借りるならば、「無題」作品は「言葉にならない言葉によって構築されている」という。

つまり、二つの作品は「言葉」と「言葉にならない言葉」という、言葉を起点とした作品なのである。

言葉にならない言葉、すなわち沈黙の淵から生まれた<無題>作品は、彼自身の内面をフォルムによって表現したものであり、同時に滝口の心の肖像でもある。

そして、その対極にあるのが、言葉を起点とした小作品であり、その小作品の背景には沈黙があり、この二つの作品は共に表裏一体の関係にある。

今回の展覧会で、滝口は茶箱を含めた茶陶に挑戦する。

一番こだわったのは「寸法」だそうである。

寸法だけ抑えて、後は自由に制作したという。

使うことだけを考えると、自由が束縛されるからであろう。

恐らく、滝口の作品は使うという意味の「用」と、その「用を超えた器」との狭間に存在するのであろう。

それは、茶箱や茶陶を部屋に飾ることで、そこに茶の湯の空間を創造することを意味するのかも知れない。

ところで、茶箱の楽しみは、茶碗、茶器、茶杓、茶筅筒など、お気に入りの道具を仕込んでいくことである。

その時、まず問われるのは亭主のセンスであるが、その点、滝口は抜群のセンスの持ち主であるから心配はない。

今展は、そうした滝口のセンスの光る愉しい茶陶展になることであろう。

また、信楽土の白に赤と銀で淡く彩色した「無題」作品も出品される。これは、「開いた形」という言葉で括った造形作品である。

 

森 孝 一(美術評論家・日本陶磁協会常任理事)

主な出品作品
展覧会期間中に展示した作品をご紹介します。
展覧会終了後は、恐れながら、作品の在庫をお調べするのにお時間を頂ければ幸いです。
画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
価格は、全て消費税込みの価格です。

滝口和男01

作品名花入「堯」
寸法W 14.8 × D 14.6 × H 25.4 (㎝)

滝口和男02

作品名平盌「赫」
寸法W 15.1 × D 13.8 × H 5.4 (㎝)

滝口和男03

作品名平盌「蕃」
価格【ご売約済み】
寸法W 16.2 × D 14.3 × H 5.5 (㎝)

滝口和男04

作品名水指「寶」
寸法W 18.6 × D 18.6 × H 22.5 (㎝)

滝口和男05

作品名筒盌「嶺」
寸法Φ11.2 × H 8.6 (㎝)

滝口和男06

作品名掛花入「跳」
寸法W 9.4 × D 7.2 × H 9.6 (㎝)

滝口和男07

作品名大器「瀰」
寸法W 51.0 × D 36.2 × H 24.0 (㎝)

滝口和男08

作品名茶函「飛」(8種1組)
寸法〔箱〕W 15.8 × 19.6 D × H 11.9 (㎝)
〔茶碗〕Φ11.4 × H 5.3 (㎝)
〔茶入〕Φ5.9 × H 7.0 (㎝)
〔茶杓〕W 14.6 × D 1.8 × H 1.3 (㎝)

滝口和男09

作品名筒盌「瀾」
寸法Φ13.0 × H 10.0 (㎝)

滝口和男10

作品名筒盌「煇」
寸法W 12.2 × D 11.4 × H 8.5 (㎝)

滝口和男11

作品名平盌「卷」
寸法W 15.1 × D 15.2 × H 6.9 (㎝)

滝口和男12

作品名香炉「飅」
寸法W 12.6 × D 7.8 × H 11.4 (㎝)

滝口和男13

作品名鉢「爻」
価格【ご売約済み】
寸法Φ16.6 × H 7.4 (㎝)

滝口和男14

作品名大器「皓」
寸法W 35.6 × D 33.2 × H 27.3 (㎝)

滝口和男15

作品名〔右〕ぐい呑「茈」
〔中央右〕ぐい呑「黔」
〔中央左〕ぐい呑「孳」
〔左〕ぐい呑「變」
寸法〔右〕Φ7.5 × H 4.0 (㎝)
〔中央右〕Φ6.4 × H 5.2 (㎝)
〔中央左〕W 8.5 × D 7.7 × H 4.5 (㎝)
〔左〕W 8.0 × D 7.0 × H 4.4 (㎝)