開催中の展覧会

唐津焼十三人展 ー唐津の造形・茶陶・酒器ー

なかざと たき

会期 平成30年2月23日(金)~ 3月1日(木)
開廊時間午前11時~午後7時まで(最終日3月1日は午後5時まで) 会期中無休
出品作家岡本作礼、梶原靖元、川上清美、竹花正弘、田中佐次郎、中里太亀、十四代 中里太郎右衛門、濱崎節生、藤ノ木土平、村山健太郎、安永頼山、矢野直人、吉野敬子
(五十音順)
略歴■岡本作礼 Okamoto Sakurei
昭和33年 唐津に生まれる
昭和54年 唐津焼窯元にて修業
平成元年 現在地に窯を築く
以降、毎年4回の個展を中心に活動
現在、佐賀大学非常勤講師
佐賀県陶芸家協会 会員

■梶原靖元 Kajihra Yasumoto
昭和37年 伊万里市南波多に生まれる
昭和55年 有田工業高等学校 デザイン科卒、唐津焼窯元 太閤三ノ丸窯に弟子入
平成元年 大丸北峰氏に師事し煎茶道具を習う
平成15年 8月~11月 韓国にて海外研修
平成17年 9月 NHK BS2「侘びの茶碗をよみがえらせたい」放映
平成19年 6月 NHK教育「美の壺」出演

■川上清美 Kawakami Kiyomi
昭和23年 長崎県対馬市に生まれる
昭和54年より 瀬戸、唐津、備前にて修業
昭和61年より 唐津・田中 佐次郎氏に師事
昭和63年 唐津市半田にて独立
平成2年より 各地百貨店、ギャラリーにて個展

■竹花正弘 Takehana Masahiro
昭和49年 東京都に生まれる
平成12年 唐津のあや窯で三年間修行
平成15年 厳木町に割竹式登窯を築く
平成16年 初窯焚き
以降、各地で個展やグループ展を行う

■中里太亀 Nakazato Taki
昭和40年 唐津に生まれる
昭和63年 父・中里隆のもとでやきものを始める
平成5年 柿傳ギャラリーにて、中里隆・奥三十郎、三人展出品
平成6年 万葉洞みゆき店にて、父子展出品
以降、各地にて個展を開催

■田中佐次郎 Tanaka Sajiro
昭和12年 福岡県に生まれる
昭和40年 縄文・弥生土器を研究、手びねりを始める
昭和46年 肥前唐津古窯址を発掘調査、作陶活動を開始する
昭和50年 唐津に登窯を築窯する
平成16年 韓国に登窯を築窯
平成20年 韓国ソウルロッテ百貨店にて個展
平成26年 スイス・ジュネーブにて個展
平成28年 ニューヨークにて石黒宗麿二人展

■十四代 中里太郎右衛門 Nakazato Tarouemon
昭和32年 十三代 中里太郎右衛門の長男に生まれる
昭和59年 第16回日展にて叩き青唐津手付壺「貝緑」初入選
平成14年 国際陶芸アカデミー(I・A・C)の会員となる 十四代 中里太郎右衛門を襲名する
平成17年 第52回日本伝統工芸展にて「唐津井戸茶 」入選 以後、平成25年まで7回入選
平成18年 10月、天皇・皇后両陛下の佐賀県行幸啓に際し、国史跡に指定された唐人町御茶 窯および
工房の御視察賜り、御説明の栄誉を受ける。「叩き朝鮮唐津壺」佐賀県より両陛下へ献上
平成19年 日本工芸会正会員となる
平成22年 佐賀県陶芸協会の副会長に就任
平成23年 唐津市政功労者表彰を受ける、紺綬褒章受章

■濱崎節生 Hamasaki Setsuo
昭和23年 熊本県生まれ
昭和40~42年 渡米 ネブラスカ州立大受講
昭和44~55年 日本各地にて働きながら絵画、彫刻、陶芸を学ぶ
昭和56年 佐賀・相知町にて開窯
平成 8 年 日韓野外彫刻展出品(炎博)
平成10年 韓日陶芸展出品(韓国)
平成24年 福岡三越美術画廊にて個展
各地にて個展、現在に至る

■藤ノ木土平 Fujinoki Dohei
昭和24年 新潟県に生まれる
昭和50年 唐津 大橋裕氏に師事
昭和53年 美濃 加藤芳右衛門に師事
昭和55年 鎮西町に土平窯を開窯

■村山健太郎 Murayama Kentaro
昭和53年 唐津市に生まれる
平成15年 有田窯業大学校卒業、川上清美氏に師事
平成20年 唐津市に築窯、独立
以降、全国各地にて個展開催

■安永頼山 Yasunaga Raizan
昭和45年 島根県益田市に生まれる
平成13年 田中佐次郎氏のもと二年修業
平成15年 藤ノ木土平氏のもと三年修業
平成20年 登り窯を築窯
平成25年 田中佐次郎氏命名の頼山に改名
平成28年 京都野村美術館にて茶 展開催
      日本伝統工芸展 入選
平成29年 田部美術館大賞「茶の湯の造形展」入選
      西部伝統工芸展 入選
      菊池ビエンナーレ 入選

■矢野直人 Yano Naoto
昭和51年 唐津市に生まれる
平成6年 五年間アメリカ留学
平成14年 佐賀県立有田窯業大学校卒業
平成15年 佐賀県立有田窯業大学校嘱託講師
平成16年 自宅 殿山窯にて作陶始める
平成20年 韓国 蔚山にて六ヶ月作陶

■吉野敬子 Yoshino Keiko
昭和47年 伊万里市に生まれる
平成8年 父、吉野靖義の櫨ノ谷窯にて修行
平成15年 有田窯業大学校でろくろの技術を学ぶ
平成18年 タイ、ベトナムにて現地の伝統技法を学ぶ
平成25年 櫨ノ谷窯窯主となる
作家在廊日岡本作礼 (2月23日 ~ 25日)
梶原靖元 (2月23日 ~ 24日)
竹花正弘 (2月23日 ~ 24日)
中里太亀 (2月24日)
田中佐次郎 (2月23日)
十四代 中里 太郎右衛門 (2月23日 ~ 24日)
濱崎節生 (2月25日)
藤ノ木土平 (3月1日)
安永頼山 (2月23日)
矢野直人 (2月23日)
吉野敬子 (2月23日 ~ 24日)
お知らせ■特別記念茶会 / 2月24日(土)

柿傳ギャラリーの上にある茶室にて、特別記念茶会を開催致します。
席主は出品作家の一人である中里太亀氏が務めます。
茶会に参加された事がない初心の方も大歓迎ですので、どうぞお気軽に、唐津ゆかりのお道具で、一服の茶の一時をお楽しみ頂ければ幸いです。

・日時 2月24日(土) 10:00、11:00、13:00席入の三席
・席主 中里 太亀 氏
・場所 新宿 京懐石 柿傳(東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル)
    薄茶席「残月(9階)」、点心席「古今サロン(6階)」、
    受付・寄付「安与ホール(7階)」  ※ 席入15分前までにお集まりください。
・会費 5,000円(税込)   ※ 服装自由
・所用 2時間弱程度
・申込 ご希望の皆様は、柿傳ギャラリーまで電話、FAX、メールにてお申し込み下さい。
・〆切 2月22日(木)迄とさせて頂きます。
    皆様のお申込を心よりお待ち申し上げております。

<ご連絡先>
TEL 03-3352-5118 FAX 03-5269-0335 e-mail gallery@kakiden.com
電話は11時~19時受付(ギャラリー休廊日を除きます)

■同時開催コラボレーション展 
「唐津 春の器展/GALERIE AZUR(渋谷セルリアンタワー)」

本展覧会の同時開催コラボレーション展として、東京・渋谷の「GALERIE AZUR」 さんで「唐津 春の器展」が開催されます。
「GALERIE AZUR」さんは、渋谷西口のランドマークであるセルリアンタワー東急ホテル1階にある素敵なギャラリーです。
今回の「唐津 春の器展」でも魅力的な器がたくさん展観される事でしょう。
是非、渋谷まで足をのばして頂ければ幸いです。

・会期 2月23日(金)〜3月4日(日) 11:00〜18:00 (不定休)
・会場 東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル1F

 GALERIE AZUR(ぎゃるり あじゅーる)
 http://1bankan.com/news/?cms_id=00000501

・企画 GALLERY一番館  TEL&FAX:03-6427-0029  e-mail:info@1bankan.com

日本のやきものの多くは辺境で発達しました。

それは原料となる陶土や薪がその場所にあるからです。

辺境でやきものが発達したため、やきものには、その土地の風土性、地域性が多く内在します。

水や土壌が変われば野菜の味も異なるように、やきものの特質も異なるわけです。

 

唐津のやきものは、技術的には朝鮮半島の影響を受けますが、唐津の陶土を用いて、唐津の窯で焼かれたものです。

すなわち唐津焼とは、唐津の風土性と地域性を持ったやきものと定義することができます。

陶芸家が素材である土にこだわる理由がそこにあります。

それは昔も今も変わりません。

唐津の自然(土の個性)と、作家の内なる自然(感性)が共鳴し、一つの相を成したときに唐津の形が生まれます。

唐津の造形性とは、単に外形を言うのではなく、その相を生み出した内発的発展にあります。

この内発的発展によって、やきものの個性も思想も生まれると、私は考えています。

 

ある意味で、現代は個性喪失の時代です。

現代の陶芸は一見個性的に見えますが、内発的発展を踏まえない創造は、基本のない作品でしかありません。

唐津の作家たちは、古典に基本を学び、現代の唐津に挑戦しています。

 

 

岡本作礼さんは、素材である陶土と真剣に向かい合うことによって、過去にはない今日の唐津に挑戦しています。

「唐津叩き土器『二〇一八 日乃出』」には、そんな作家の祈りの姿勢が伺えます。

 

梶原靖元さんの「チョン・ウォン(金剛山図)」は、朝鮮半島の名山、金剛山をイメージした造形作品です。

梶原さんの新たな挑戦を感じます。

 

川上清美さんの「黒唐津茶碗」は、唐津にはない刳貫(くりぬき)技法で、土と語らいながら時間を掛けて制作した茶碗です。

それだけに、作家の美意識が反映されています。

 

竹花正弘さんの「南蛮茶注」は、素朴さの中にも凛とした品格があります。

昔から「急須をみれば、その陶芸家の技量が分る」と言われています。

 

田中佐次郎さんは、天地万物に感応し、生死を掛けて作陶されています。

まさに求道の陶芸家です。「唐津茶碗」からも、その激しい生き様が感じられます。

 

中里太亀さんの「唐津南蛮叩き壺」は、フォルムの美しい壺です。

胴から底に掛けて締まり、全体をより大きく見せています。さらに、窯変がとても魅力的です。

 

十四代中里太郎右衛門さんの「叩き青唐津壺」は、叩き技法で内側から叩き、壺のフォルムをふっくらと仕上ています。

また、壺の表面には菊花文と格子文が捺されています。

 

濱崎節生さんは、唐津では珍しい陶造形作家です。

やきものという既成概念に捉われず、自由に制作。陶人形「いち福の時」には、不思議な空気感があります。

 

藤ノ木土平さんの藁灰釉と黒飴釉を掛け分けた「朝鮮唐津片口酒器」には、土平さんのやさしい人柄が滲み出ています。

展覧会にはオブジェ風作品も出品されます。

 

村山健太郎さんの「絵唐津壺」は、唐津の日差しのように明るく、のびのびとしています。

その絵模様にも、唐津らしいリズム感があります。

 

安永頼山さんの「唐津茶盌」は、古唐津の奥高麗が基本にあります。

基本を真摯に学びながら、新しい唐津の形(かたち)、自分らしい造形を目指しています。

 

矢野直人さんは、造形作家から出発し、今は唐津と李朝を手本に作陶しています。

以下の作品は、彼が得意とする「朝鮮唐津片口」と「斑唐津ぐい呑」ですが、大作も出品されます。

 

吉野敬子さんは、自分にとても正直で気持ちのいい作家です。

その自然体が作品にも表れています。

「黒唐津 陶板 銘『波濤』」は、唐津の素材と技法による今日的表現の作品です。

 

 

森 孝一(美術評論家・日本陶磁協会 常任理事)

主な出品作品
展覧会期間中に展示した作品をご紹介します。
展覧会終了後は、恐れながら、作品の在庫をお調べするのにお時間を頂ければ幸いです。
画像をクリックすると拡大写真がご覧になれます。
価格は、全て消費税込みの価格です。

岡本作礼01-1

作家名岡本 作礼
作品名唐津叩き壷『二〇一八 日乃出』
【ご売約済み】
価格432,000 円
寸法φ34.8 × H24.5

梶原靖元01-1

作家名梶原 靖元
作品名チョン・ウォン「金剛山図」
価格54,000 円
寸法W25.5 × D15.0 × H12.5

川上清美01-1

作家名川上 清美
作品名黒唐津茶碗
価格378,000 円
寸法φ13.2 × H9.8

竹花正弘01-1

作家名竹花 正弘
作品名南蛮茶注 【ご売約済み】
価格21,600 円
寸法W11.2 × D13.4× H8.7

中里太亀01-1

作家名中里 太亀
作品名唐津南蛮叩き壺
価格432,000 円
寸法φ40.5 × H35.5

田中佐次郎01-1

作家名田中 佐次郎
作品名唐津茶碗
価格700,000 円
寸法φ12.0 × H9.5

中里太郎右衛門01-1

作家名十四代 中里 太郎右衛門
作品名叩き青唐津壺
価格4,320,000 円
寸法φ35.7 × H30.4

濱崎節生01-1

作家名濱崎 節生
作品名いち福の時
価格410,400 円
寸法W35.0 × D33.0 × H41.0

藤ノ木土平

作家名藤ノ木 土平
作品名朝鮮唐津片口酒器
価格32,400 円
寸法W10.5 × D9.3 × H11.2

村山健太郎01-1

作家名村山 健太郎
作品名絵唐津壺
価格302,400 円
寸法φ42.5 × H45.0

安永頼山01-1

作家名安永 頼山
作品名唐津茶盌
価格97,200 円
寸法φ12.9 × H9.2

矢野直人01-1

作家名矢野 直人
作品名朝鮮唐津片口
斑唐津ぐい呑
価格21,600 円
12,960 円
寸法W12.5 × D11.5 × H9.2
φ6.5 × H5.2

吉野敬子01-1

作家名吉野 敬子
作品名黒唐津 陶板 銘『波濤』
価格108,000 円
寸法W20.0 × D3.5 × H73.5