柿傳ギャラリーブログ

村瀬冶兵衛展のご紹介です

平成25年3月29日(金)

名古屋の木地師の家に生まれ、薄手と荒挽きの両方を得意とし、魯山人の碗を作られたという初代。

初代と共に東京に転居し、根来や独楽塗を得意とした二代…そして家業を継がれ、さらなる新しいかたちに挑戦し続ける三代目の村瀬治兵衛先生。

 

 

 

今回の新作は、厳選した欅を鉈ではつった景色が、ひとつひとつ印象深い掛花入。

深い漆の色が木肌を引き締め、野草の清楚な花や新緑の枝を引き立てています。

 

 

 

 

銀彩を用いた花器の色は、丁度、岩場を連想させて、小さな野花が顔を出しても良く映えそう♪

また、おなじみの品の良い根来も健在です♪

展示台のところどころにちりばめられた、程良い朱色がギャラリーをいきいきと活気づけます。

 

かわいらしい薬器茶器や線刻の中次の中で目を引くのは、男性の手のひらにぴったりの大ぶりな鉈削茶器。

堂々とした存在感もさることながら、つややかな溜め塗りの蓋と勢いのある側面との静と動のバランスは流石です。

 

水指や建水などの水を扱う作品も、世代を超えて使い続けられる木地の作品。

お気に入りをまず1つから…使って慣れてゆきたいですね!! (kk)