柿傳ギャラリーブログ

鈴木徹展のご紹介です

平成25年3月19日(火)

 

透明感のある鮮やかな濃淡の緑の釉薬。

うすいサップグリーンと緑釉を上下に塗り分け、釉薬が流れて混ざり、グラデーションをつくる。

新作の褐釉にも赤い鉄砂を塗り分けたものが見られました。

 

 

織部や飴釉と言えばそれまでですが、「緑釉」「褐釉」といった名称はその範疇では語りきれない色合いや、作品のオリジナリティーを表しています!!

土は、おもに五斗蒔土。

志野の土よりやや白く、ざっくり感があり、釉の発色が良いそうです。

 

 

他には、灰釉酒呑の高台に縮緬をみせるもぐさ土。

鉄分の多い赤土を還元焼成にかけると、褐釉の表面を桜皮のような景色があらわれます。

また、表面のごつごつは、すっきり作ってから、手に硬めの泥をつけていくそう。

新作の褐釉で仕上げた花入は、ごつごつをへらで、均したもの。

 

 

まるで、コナラの木の幹のよう…おおらかで繊細な造形美も工房周辺の四季の移り変わりをヒントにされているのでしょうか。

枠にとらわれることなく、今までに無かったやきものを作りたいとおっしゃる徹先生。

これからも目が離せませんね♪ (kk)