柿傳ギャラリーブログ
三原嘉子展のご報告です
平成23年10月28日(金)
三原先生は、白い鳥達を75羽も連れてきて下さいましたから、まるで木の上、雲の上にいるよう。
ギャラリーは、暖かくて静かな森の雰囲気でした。
もともとは、鳥形の香合を作られた時、鳥を作る魅力にきづかれて生まれたオブジェだそうですが、一羽として同じものはなく、大きさも、ポーズも、羽のかたちや模様もとても個性的!
実物の鳥は、近くで見られないため、詳細は想像で作られるのだそうです。
ハート形や木の葉形の羽も、出雲の生活に溶け込んだ自然のイメージをかたちにしたもの。
ポーズは、振り返ったり、片羽をはばたかせたりと色々ですが、じっと見ていると何かを語りかけてくれますから、皆さん、ご贔屓の一羽を見つけられるのです。
土は、信楽の黒いもので、そこに粉引の釉を沢山のせるとアイボリーに、すこしのせるとグレーがかって見えます。
羽や食器をかざっている浮き出した植物模様は、石膏でつくった陽刻の押し型によるものだそうです。
深夜電力で15〜6時間の焼成…主婦感覚もさすがです。
台木は、近くの、木工工房の端材で、ケヤキ、ナラ、ウォールナット、それに、赤紫の紫檀の種類も。それぞれの鳥に誂えたように組み合わせられています。
第2室は、ご主人の三原研先生の展示です。
島根の土を用い、意外にもすべて紐づくりで成形されるとのこと。
存在感ゆたかな素材とかたちが草花を引き立てていました。
ちなみに、お二人のなれそめは、舩木研児先生のもとで、ご一緒に師事されていたことだそうですよ♪ (kk)